EARTH 5


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[82] クルージング記録 Name:アース 2017/06/21(水) 02:01 [ 返信 ]
<このトピックは当方のクルージングの記録に使用します。当方へのご連絡、投稿は、このトピックへの「返信」でなく、「新規投稿」をご利用ください。>

6/20 小笠原再チャレンジ。低気圧の通過を待ってハーバーに待機。第一のチャンスであった本日早朝の出港は見合わせました。今日出ても、また波浮で3泊の可能性濃厚。次のチャンスは6/23ごろですが、それもどうなることやら。

梅雨空の 海と人生 ままならず 



[83] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/21(水) 21:02
6/21 朝から雨。午後からは風も上がり、夕方にかけ前線の低気圧が通過。ハーバー中のポンツーンが波打って、壊れるのではないかと思ったほど。ポンツーンと船の間には樽フェンダーを3つも挟んで万全でも、ポンツーン自体が危うければとんでもないことになります。係留するときは、係留場所の安全性の確認も大事であることを、母港が身をもって教えてくれた気がします。梅雨前線がやっと北上したようですが、明日にはまた南下し停滞する模様。出港のチャンスははたしていつ訪れるでしょうか。

五月雨に 振り込められて PCに訊く



[84] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/23(金) 01:15
6/22 台風なみの雨風一過のハーバー。もやいやオーニングの後始末のあと、バッテリー交換。準備万端、と言いたいところだが、充電不良の原因は、バッテリーではなかった模様。どうやらチャージャーの故障のようだが、どうせ今回は陸電をとる機会は少なそう。カサヤンも認知の明朝出港にかけることにしました。おりしも本日GPVが、サイトのメンテとかでお休み。ヤキモキでしたが、どうやら明日と明後日は海穏やか。三宅までは行けるでしょう。問題はその先。それでも現時点では、三宅3泊後の6/28に八丈に渡るチャンスがありそう。状況さらに好転を期待して、今日は早く寝ましょう。と言ってももう1時を回りました。明日は3:30起きです。

大南風の 受難でもはや 旅気分



[85] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/23(金) 21:11
6/23 4:45出港。午後から風が上がる予報なので大島には早く着きたいところ。 到着は11:25。50マイルを 7時間弱、追っ手の風を受け、平均8ノット強で走りました。係留はいつもの岸壁。大島海洋高校の練習船が隣にいます。椙山さんゆかりの民宿でお風呂を使わせてもらいました。

また逢えた 波浮の港の 額アジサイ

明日は三宅に向かいます。お休みなさい。



[86] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/24(土) 23:24
6/24 風の上がる時間が昨日の予報より早まっている模様。とるものもとりあえず、起き抜けで出港6:10。三宅島北側の急潮流を迂回し、三本岳を背に阿古港への入港は、15:30。今日もまた帆走できませんでしたが、引き続き巡航。港外沖合でカツオ釣漁船に出会いました。三重の「善幸丸」。毎年漁獲全国1位を誇る土佐清水の新鋭機器積載船「明神丸」に対抗できるか。「頑張って。」いずれにしろ厳しい漁の明け暮れ。手を振ると歓声まじりで応答してくれました。三宅島でいつも世話になるのは民宿「共栄荘」。何と棟梁が先週ドクターヘリで東京の病院に担ぎ込まれたとか。バックアップで東京から来ている妹さんのはからいで、明日からの梅雨前線通過期間泊まれることになりました。出港は6/28早朝になりそう。今夜はホテル「海楽園」のお風呂につかり、船泊まり。

三宅島 嵐の前の カツオ漁



[87] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/25(日) 16:52
6/25 朝から雨と風。低気圧通過に備え、船のもやい直しを試みる。どうやっても、岸に斜めになってなかなか安全な形にならない。比べて、どこの港でも漁船の係留は見事。ぴたりと留めている。島の漁師に訊いてみた。@漁船はスプリングは取らない、A前後にそれぞれ「長もやい」と「短もやい」を1本ずつ取る。この場合、「短もやい」が風に応じて船体を支えるスプリングの替わりをするらしいのだが、この短さ、潮汐による船の上下に対応できないのではないかと訊くと、どうやら、しょっちゅう見回りして調節するらしい。朝夕2回は必ず見るという。つまりは、係留に王道なしということか。ハルに出っ張りのあるヨットの方が難しいのではと、逆に感心された。雨が小降りになった昼ごろ、猫も一緒に「共栄荘」に移動。窓から、港内のヨットと荒れた外海の三本岳とを遠望できる。宿の事情を聴くと、営業が途切れぬよう運営しているが、倒れる前すべてお兄さんが一人で仕切っていたため、何も分からず手さぐり状態とか。残されたメモで明日は満室になっていることが判明し、東海汽船が欠航せぬかぎり、我々はチェックアウトせねばならぬかもしれぬこととなった。宿はいまいわば非常事態。やむをえない。「共栄荘」が末永く健在であることの方が我々にとっても重要だ。

青葉潮 人情に触れる 島の宿



[88] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/26(月) 22:23
6/26  停滞する梅雨前線の北上は6/28か6/29ごろ。それまでは三宅島から出られそうにありません。時間にまかせ、初めて小笠原のオケラネットにチェックインを試みました。12:20、21.437MHz。不明瞭ながらかろうじて先方の会話はキャッチできたものの、高い防波堤で電波が邪魔されるのか、残念ながら当方の呼び出しは届かなかった模様。コントローラーの山田さんにはご挨拶できませんでした。八丈島に行ったら、再度アクセスしてみるつもり。宿のはからいで、共栄荘にもう1泊できることになりました。夕食後また港に船の見回りに行きました。

夕暮れの 広い港に わがヨット



[89] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/27(火) 21:57
6/27 GPVによるスペクタクルとしては、唯一のチャンスとして6/29早朝出港のシナリオが描けないわけではなかった。そのチャンスを逃せば、少なくとも7/6までは三宅島を動けず、さらにその先も見通せない。選択肢は少ない。しかし、これはあくまで短期スパンにおける確実性のない情報を土台に組み立てたもの。長期スパンのスペクタクルを担保するのは、笠原さんの観測に俟つしかない。その笠原さんが現時点での判断を留保し、7/2まで待つようにとの指示をいただいた。彼なりに別のチャンスを探っているからだ。となれば約1週間の待機となる。とりあえず宿をひきはらい、港内の船での生活を覚悟せねばならぬ。さいわい、阿古港はそれにもってこいの場所だ。そのうえありがたいことに、宿の好意で毎日のお風呂とトイレおよび自動車使用の便宜を図っていただけることとなった。病室からのお兄さんからの指示があったそうだ。雨のなか、車を使って明日からの食材の買い出しと、ついでに島内観光。サタドー岬と大路池に行きました。

人も来ぬ サタドー岬に 亀が棲む



[90] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/29(木) 08:12
6/28 一日中雨が降ったり止んだり。風はおだやかで、GPVでも依然6/29出港のスペクタクルの有効性は消えていないが、台湾付近の台風の卵の動向を見極めるという笠原さんの指示で待機体制。港の横の立派な東海汽船待合施設のきれいなトイレが使えて快適。琴英さんのアイデアで、雨除けオーニングに溜まった水を利用できるようにしました。ちょっとした洗い物に便利、水の節約にもなります。その雨水を利用して、久しぶりにコックピットの床も掃除しました。今日は民宿のお風呂でなく、近くのホテル快楽で使わせてもらいました。

長雨を 集めてウェスを 洗う日々



[91] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/06/29(木) 22:08
6/29 笠原さんからゴーサインが出た。台湾付近に心配された台風の徴候が消えたとのこと。すぐに出発して、張り出しつつある小笠原高気圧に乗れとの指示。急きょ明朝出港と決め、途中乗船の朝木さんに連絡。給油・給水を手配し、経由する八丈島の民宿を探し、一泊予約した。いつもの小崎荘に連絡が取れず、朝菊荘にお願いした。朝食はホテル海楽のバイキング、お風呂は民宿の車をまた借りて、村営ふるさと館のスパ。今日初めてオケラネットにチェックインできた。小笠原のコントローラーの電波は弱く聞き取れなかったが、八幡浜の長谷さんから仲介の応答をいただいた。とりあえず記念すべき、オケラネットとのデビューの交信です。

かたつむりも ビックリ島の 舗装道



[92] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/01(土) 06:52
6/30 4:35三宅島阿古出港、15:05八丈島神湊入港。2ポン・インナー(ジブ)のスタボー・アビームで7ノットの快走。予報どおり午後から風が上がって、猫が辛そうだったので5ノットに減速。前方遠くに高気圧で明るく晴れた空と積乱雲、後方には低気圧の雲にどんより覆われた三宅島以北の暗い空。クルージング気分最高潮。御蔵島通過時には、残念ながらイルカには会えませんでした。昼過ぎ、遠く、八丈小島と八丈島の2つの高地にかかる3つの傘雲を発見。やがて雲間に八丈富士の稜線を、琴英さんがランドフォール。神湊港に無事到着。職員の指さす漁協対岸に係留。ダイバー船のお兄ちゃんがもやいを取ってくれました。係留後挨拶に出向いた漁協の指示で、東京都港湾局八丈支庁港湾課に電話。正式に係留届け。民宿「朝菊」の車が17:00に出迎え。きれいなお風呂とトイレ。ビックリしたのは食事。料金に不釣り合いなほど豪華絢爛。さすがに漁協裏の釣り宿だけあって魚はカンパチ・めだい、ウメイロ(大型タカベ)、ブリと豊富。煮物・焼き物・アシタバの天麩羅。琴英さんを宿に残し、猫が留守番している船に夜引き上げました。昼間漁協前の海面でウミガメ発見。宿の若者の話では、こぼれた魚が餌付けの効果を生んでいるのだとか。

見送りの 三本岳の ウミスズメ



[93] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/01(土) 21:02
7/1 朝8:00過ぎ底土港到着の東海汽船で、朝木氏が合流。聞けば御蔵島寄港中止で予定より早い到着となったもよう。前線が八丈以北で停滞、荒れているせいだろう。その八丈も、今日の昼間は8〜9mで出港可能だが、夜になると17〜18mまで吹き上がる予想。これから小笠原まで寄港できる所はない。2晩ないし3晩はオールナイトの航海。おっとり刀で今日の出港はとりやめた。もう1日待機と決め、午後から宿の車を格安で借りて、昼食(中華食堂「蓮華」)、温泉(やすらぎの湯)、航海準備の買い物(富次郎商店・スーパー朝沼)。船に帰ると、地元の人か観光客か不明の男女が、近くの岸壁で小物釣り。ムロアジ・マアジ・カンパチ・メダイの若魚がバケツいっぱい。夕食はまた「朝菊」で、またまた満足の献立。琴英・朝木2人を宿に置いて船に戻る道すがら、夜7:30になっても南の島はまだ明るい。白夜ならぬ青夜の風情。ああここにも南国の夜。港の中は今夜はよく揺れる。

亀訪れる 港で何故か 我らも連泊



[94] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/12(水) 16:44
7/2  午後になって幾分風がやわらいだ。朝木さんが港の高台に登り、沖の白波を見て出港のチャンスをうかがう。15:00出港。八丈小島を大きく迂回して南下。南西の風が予想以上に強い。夕焼けの後に月が出た。連続オールナイト1日目のワッチが始まる。満点の星が月光に負けずに、きれいだ。

八丈に 渡る夜空に 天の川



[95] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/12(水) 17:18
7/3 明け方青ヶ島を越えた。笠原さんから、台風3号がコースを日本列島に向けたとの知らせがあった。ひたすら南下せよとの指示。影響をさけるため、直行コースをとり、ベヨネーズ列岩やスミス島を見るのはあきらめた。しかし、台風の影響か、黒潮の影響か、青ヶ島を過ぎると波が高くなった。インターネットの圏外に入ったため、衛星電話で藤野さんに電話した。どこまで南下すれば太平洋高気圧の中に入れるかGPVで調べてもらいたかった。台風が進路を変えたということは、太平洋高気圧が弱まっているかもしれないからだ。強風が明日午後まで続くが、夜は若干落ちるかもしれないという言葉をはげましに、2夜目を迎えた。

青ヶ島 過ぎ行く先に 強い潮
 



[96] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/12(水) 17:56
7/4 夜落ちていた風がまた上がった。笠原さんからは、台風が遠州灘に進むため、多少影響が出るかもしれないとの示唆があった。午後になって、西からうねりも入るようになった。南下コースを多少左寄りに変え、うねりの直撃を防いだ。これだと、鳥島も見えないかもしれないが、やむをえない。八丈から小笠原に続く飛び石の島や岩は帰路見ればいい。藤野さんからは、台風が今日関東地方通過との知らせがあった。ソウ婦岩見物もむろん省略して、とにかく台風の影響から逃れたかった。3夜目の夜は、月の光も星の光も以前より薄かった。高気圧に近づいているはずなのに、雲が厚くなっているようなのが気がかりであった。それでも夜半過ぎ、風が落ち、月がこうこうとさえわたるようになってきた。

絶海の 地球の裏を 統べる月



[97] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/12(水) 19:16
7/5 北緯30度を越え、小笠原まであとは海だけ。小笠原は北から、聟島列島、父島列島、母島列島。朝になるとうねりもおさまり、台風の影響はなくなったもよう。ついに小笠原高気圧の下に達したようだ。距離的には、今日中に父島の二見港に入れそうだが、夜になってしまう。どこかで時間をつぶして明朝入港するほうがよい。昼食時太平洋上で夜にそなえ、ヒーブツーの練習をした。聟島列島を越えたところで夜明かししたかったが、聟島列島最南の島嫁島を越えることができなかった。流されるのを防ぐためGPSを見ながらのヒーブツーとなった。

目前の 島に抱かれて ヒーブツー



[98] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/13(木) 09:13
7/6 夜半過ぎ、何かの加減でヒーブツーが崩れた。復元しようとしたが、風が弱すぎるのか、暗闇の中では成功しなかった。皆を起こして父島列島に近づくことにした。弟島に到達するころ、壮絶な朝焼けが迎えてくれた。兄島を過ぎ、父島へのアプローチは西島を大きく回り込む。二見湾の入り口にある烏帽子岩を交わして、3つのブイ沿いに二見港に向かう。小笠原丸が停泊する二見桟橋のわきを通って港内に入り、あらかじめ水野さんに聞いていた係留場所を探す。二見港は右岸が漁船スペース、左岸が遊漁船スペース。ヨットを留めるのは、遊漁船スペースを通り過ぎた「飛び魚桟橋」の外側。付近に小笠原ヨットクラブの、現有2艇に減少してしまったヨットが海上係留している。着岸すると、オケラネットの山田和子さんはじめ多くの方の歓迎を受けた。オケラには長谷さんのレピートで初チェックインして以降毎日交信を試みていたが、うまくいかなかった。しかし、あの長谷さんとの交信を傍受した八丈島の高橋さんという方が、我々の出港を見ていて、山田さんに連絡してくれていて待っていたというのだ。何とあのQSOが生きていたのだ。ヨットクラブ会長菅野さんの「オイコス」のクルーの林君が、母島に出かけている菅野さんに代わって、クラブ歴代の訪問艇の分厚いサイン帳を持ってきた。もう1艇「オケラ3」の講神さん(写真)からも、丁寧なごあいさつを受けた。山田さんの友達の「旅人」を名乗る人物もバイクに乗って船にやって来て、これから山の上のパン屋に行くので、一緒に買ってきてもよいと申し出てくれた。あいにくえり子さんと琴英さんが留守だったので断ったが、あとで二人からとても残念がられた。山田さんから教えられた民宿「なぎや」でまずお風呂。4泊オールナイトの疲れを取り、ラーメン店「かがや」で昼食。ちょうどこの日は、オガ丸入港の日だったので、えり子さん、琴英さんは商品豊富になったスーパーに買い出しに出かけた。夜は、居酒屋「丸丈」で亀のサシミと煮込みを食した。

なつかしき 初対面の 海の友たち



[99] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/13(木) 10:47
7/7 小笠原滞在2日目は、陸からの島内観光と、訪問を予定している人へのあいさつ回り。昨日運よく朝木さんがオガ丸入港直前に、間一髪でレンタカーを今日1日ゲットしていたのだ。まず昨日のパン屋探し。道に迷って、宮野浜や長崎展望台へのトレッキンングコースへと続く高台に出た。兄島瀬戸を見渡す絶景にしばし休憩。目当ての「ローカルベーカリ」でバケットその他を買い、父島西岸を一望するウェザーステーション展望台でお昼に食べた。観光船会社の若者が望遠鏡を据え付け、自社の船を電話で誘導していた。尾道海技学院の出身だそうだ。午後は、山田さんの経営するダイビングボート「カイジン」と、洞窟でカタマランを作っている水野さんを訪ねた。山田さんからは、オケラネットの歴史について貴重な話を伺い、時の経つのを忘れた。御嬢さん、お嫁さん、お孫さんを紹介された。水野さんの洞窟は正確に言えばトンネル。父島を縦断するバス道路脇の、屏風谷に通じる古く使われなくなった道路の入り口にある。ヨットクラブ会長菅野氏の名義で正式に国土省から借りているらしい。竹のスダレを利用してFRPを積層するというカタマランはすでに片側の胴体がほぼ出来上がっていた。もう片方も近々積層工事にかかるという。全長56フィート、キャタピラーをチルトする、水陸両用ヨットというビックリ壮大な構想である。NHKが取材に来ているらしい。帰路、漁協で氷を買った。夕食時、朝買ったバケットでスパークリングワインを飲んだ。小笠原に着いたら飲もうと朝木さんと八丈で買った地酒「一本釣り」も飲んだ。

八丈の 地酒で祝う ホリデイ父島



[100] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/13(木) 11:52
7/8 朝、スコール初体験。やはりここは、日本の中の南洋だ。琴英さんとえり子さんが、コックピットのオーニングパイプを利用して、その周囲に雨除け・日除けを作った。私と朝木さんは、ジェネレータのエア抜きだ。昨夜、センサーの壊れたタンクの燃料でジェネレータを回しているうち、ガス欠で止まってしまった。燃料残存容量の計算違いによる失態だ。今日はこの動かなくなったジェネレータを直さねば遊びには行けない。遊びに行けないついでに、燃料補給も今日やってしまおう。漁協直営のガソリンスタンドに電話すると、所長のモロズミ君がタンクローリーですぐにやってきた。小笠原での給油はポリタンリレーと聞いていたが、時代が変わったのか。みんなで船でわいわいやっていると、山田さんがお孫さんを連れて船にやって来られた。オケラネットの資料となるサイトを記したメモを持って来られたが、お土産にパッションフルーツを1箱いただいた。ヨットクラブの菅野会長が今日見えると林君から知らせがあったので、午後はテンダーボートを降ろし、船外機のテストを行うことにした。私と朝木さんが1回ずつ、昨日水野さんから聞いた二見港防波堤の外側の製氷海岸まで、往復してみた。1馬力のエンジンは遊びで縦横に使うというものではない。やはり上陸用に特化したほうがよさそうだ。菅野さんが見えた。給水の際に便宜を図ってくださるとのことだ。夕方水野さんが見えて話しているうち、ジェネレータがおかしくなった。回転が急に落ちた。えり子さんが気づいてすぐに止めた。

スコールに 迫られ作る オーニング



[101] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/13(木) 13:09
7/9 午前中、製氷海岸に枝サンゴを見に行くことにした。二見湾内ながら、父島でサンゴを見るならここも有数のポイントだと水野さんから聞いていた。小笠原初泳ぎだ。琴英さんは、昨日のパンが気に入って山の上まで自転車で買いに行ったあと合流した。猫が心配なえり子さんがその自転車で船に戻った。3人で枝サンゴの見事な群生を堪能。朝木さんの防水のはずのデジカメが、水が入って故障した。泳いだ後別々に船に戻り、「なぎや」の風呂に行った。私は海岸のわきにある「海洋センター」に行って、ウミガメ育成・放流事業を見物してから風呂に行った。風呂から帰るとえり子さんが、ジェネレーターがおかしいと言う。カーボン混じりの黒煙が出る。風呂上がりだったが、すぐ船底に潜ってキングストンコックの入り口を調べた。異常なし。今日はこれ以上の作業はできなかった。16:00に岡村君から連絡を受けていたヒロコさんが来艇の予定だったからだ。もう一度風呂に行って来客を迎える準備をした。ヒロコさんは小笠原にはまってしまったダイバー。ここ10数年、毎年小笠原に来ていると聞いている。今年はたまたま滞在期間が重なり、ランデブーということになった。ダイビング仲間のユキコさんと一緒に船に見えた。しばし船で話したあと、みなで一緒に街に食事に出たが、二人は明日のダイビングの準備もあるのか宿に帰って行った。ヒロコさんに紹介された「チャラ」は混んでいた。15:30に小笠原丸が出港し、観光客が閑散としているのになぜだろう。それではということで、世話になっている民宿「なぎや」の1階にある居酒屋「なぎや」に行った。と、何と居酒屋のマスターは、あの「ローカルベーカリー」のマスターの弟さん、民宿「なぎや」は義理のお母さんの経営だとか。弟君の料理も兄さんに負けない、独自の工夫のある飽きさせない味だった。雷雨の中、彼は、船まで我々を車で送ってくれた。

サメの棲む 港去り行く 小笠原丸
 



[102] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/13(木) 15:09
7/10 朝またスコールがあり、一瞬虹が出た。港のすぐ外の海に太い虹の脚が見える、はっきりした虹だった。ジェネレーターを何とか直さねばならない。これから夏に向かう中でエアコンが使えないのは厳しい。朝木さんと、琴英さんは、オガ丸出港後の何日か民宿に移ることになっている。猫のいる我々は船に住まなくてはならない。猫を受け入れてくれる宿がたとえあったとしても、三宅の経験から言えば猫のほうが環境変化が苦手のようなのだ。朝木さんと二人で修理にかかった。黒煙・カーボンの排出のほかに、排水が徐々に少なくなっているのが気になったので、インペラをまず点検することにした。主エンジンに比べ、ジェネレータのエンジンボックスは小さく狭い。苦労してインペラのふたを外してみると、ゴムの羽の傷みはないようだ。黒煙が不完全燃焼のせいだとすればエアフィルターのつまりが原因か。次にエアフィルターの蓋を開けてみるとスポンジが真っ黒にオイルで汚れていた。スポンジを外し、エンジンをかけてみた。回転数は戻ったようだが、黒煙の症状は変わらない。境野さんに電話するとガバナが関係しているかもしれないから、専門家に見てもらったほうがよいという。この間、我々の船の隣に76フィートの「フジカップ」というメガヨットがハワイから到着し、税関や保安庁や港湾関係者が集まっていた。山田さんや菅野さんも来たので、修理工場はないか聞いてみた。小笠原では、海関係のエンジン修理は「小笠原マリン」、自動車関係は「小笠原整備工場」というすみわけがあるらしい。小笠原マリンからは忙しいとの理由でなぜか断られた。整備工場はすぐに来てくれると言う。山田さんの評価も聞いていたのでそこに頼んだ。宮川さんという人が来た。しかし、海のエンジンはトラックと違うのか、首をひねるばかり。回転を上げてふきとばそうと試みたが、ジェネレーターのガバナが固定されていることが理解できなかったらしい。レバーをドライバーで動かしたが回転に変化はなかった。熱交換器の管の掃除をしてくれたものの、オイル交換したほうがよいかもしれないと、あまり効果を期待できないことを言う。もう一人佐々木さんという整備工も来て試したが、直らなかった。そうこうしているうち水野さんがやって来た。水野さんはこの島の技術者の間でも知られているらしい。水野さんはインペラの破損の見落としを指摘した。整備工場の二人は根を上げていたが、水野さんの叱咤で何とか明日しきり直しということになった。当方としても、インペラ交換とオイル交換で、埒があけばとお願いした。この間、琴英さんが担当したオーニングの修理は終了していた。メガヨットは、富士カプセル社長加藤至康氏の所有で、ご当人が乗艇していた。フランスを昨年10月に出て、大西洋・太平洋と回航してきたとか。ここはやはり、外洋ヨットの玄関口なのだ。われわれも何時ここから出かけられるだろうか。ベラシスに置くとのことで、帰ったら船内を見せていただく約束をした。オーナーのほか、日本人船長およびフランス人男女クルーがそろいのポロシャツを着て乗っていた。夕食時、たまたま同じ居酒屋「まんた」で一行と出会った。フランス人クルーとは、その後帰り道夜の街でもまた逢った。琴絵さんと朝木さんは、結局同じ民宿「なぎや」に泊まることとなった。我々はまた猫2匹と2人だけになった。

スコールの 朝に虹立つ 港かな



[103] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/14(金) 08:27
7/11 朝、佐々木氏が来た。今日は彼一人。宮川氏は昨日作業中船酔いだったそうだ。さっそくインペラ交換。我々と違い見事な手際。メーカーからもらっていた部品キットの規格がすこし違っていたのが気になったが、問題はここから。交換後エンジンを回そうとしたがかからない。スタータは回るが燃料が行ってないもよう。もう一度エア抜きしたが効果なし。昨日かかっていたのに原因不明。境野さんに電話したが連絡がとれない。ソルティウェイブの森氏に相談した。黒煙については排気エルボのつまりの可能性を指摘されたが、エンジン不始動については、ソレノイドの不具合の可能性を指摘され、手順を教えてもらった。昨日ガバナ側の燃料ストップレバーやアクセルレバーを手でうごかした際に、内部の機構を損傷した可能性があると言う。佐々木氏がソレノイドを外し、イグニッションを入れて電動機能を確かめ、外した穴に小指を入れて内部構造に破損が見られないか確認した。ソレノイドには異常ないらしい。佐々木氏が噴射管の前後を外し、一瞬スタータでクランクして燃料の出方を点検すると、漏れこぼれる程度。森氏に再び電話。噴射ポンプの異常かもしれないが素人では直すのは無理とのこと。念のため、ノーザンライツの発電機の部品等アフターケアをしている日進電業に電話した。落合さんという技術関係の方が、初めからの症状を聞き、丁寧に教えてくれた。噴射ポンプの点検はパッキングの厚さでタイミング調整をしているので失くさぬようにとのこと。開けて直せる異常が見つかれば直せるかもしれないとのこと。かつて境野さんに噴射ポンプのタイミング点検を皆で指導してもらった時のことを思い出したが、佐々木氏に話すと、揺れている船の上では難しいと言う。森氏に聞いてみると、噴射ポンプはアッセンブリごと交換の例も少なくないとのことなので、やむをえず、ここで修理は中断することにした。外した個所を元にもどし、佐々木氏は引き上げていった。後刻水野さんが様子を見に見えた。昨日、みんながだめだったら最後は俺がやってやるよ、と言っていたが、ジェネレータの故障は、たかだかエアコンが使えないのをガマンすればいいだけのこと。主エンジンならともかく、水野さんにそこまでは甘えられない。丁重に辞退させていただいた。午後、講神さんが見えて、小笠原のアンカリングポイントを詳しく教えてくださった。父島の小港(ブイ係留)、母島の東港(突堤係留)・沖港(岸壁係留)・平島(アンカリング)、兄島の滝の浦(ブイ係留)・うぐいす浜(アンカリング)・瓢箪島(ブイ係留)、嫁島の西側の浜(アンカリング)・前島のまぐろ穴(海上待機)、など。夕方、街のお土産店など散策。オガ丸の去った街は閑散としていた。偶然篭谷さんに出会い、お土産屋の「トマトン」に案内してもらい、次のオガ丸で彼女たちが帰る前に食事の約束をした。夕食は「なぎや」の共同キッチンで琴絵さんの作ったカレーを食べた。朝木さんがどこで買ってきたのか野沢菜が、小笠原の食糧事情を象徴するように古漬けでおいしかった。山田さんから電話があり、今夜月下美人が咲きそうなので船に持って行くとのこと。大急ぎで帰船。途中、港のサメ見物をしている子供たちと交歓。鉢ちごとお持ちになるのかと思っていたが、山田さんが船に持ってきてくれたのは、つぼみの切り花。これでも咲くのだという。家にはいっぱいあるそうだ。月下美人は、22時ごろ咲いて、0時前にはしぼんだ。一瞬のあでやかさ。

月下美人 うなじも白く 夜に咲く
 



[104] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 11:52
7/12 小笠原に低気圧が停滞している。笠原さんからは、それが熱帯低気圧になる可能性もあるという怖い話も聞かされているが、いずれにせよ当分動けない。修理をあきらめた後は、父島周辺を楽しむしかない。今日はチャーターボートで南島に出かけることにした。ネイチャーガイド同伴でないと上陸できない島だ。ハシナガイルカと一緒に泳ぐ体験もさせてもらった。

間を保ち 迷惑顔の イルカたち



[105] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 12:03
7/13 低気圧の影響で一日中降ったり止んだり。今日はオガ丸入港の日、えり子さんと琴英さんは、商品豊富になったスーパーへ。レジは長蛇の列だったとか。朝木さんはバイクを借り、ズブ濡れになって島内めぐり。夜、ヒロコさんたちと居酒屋「じんべえ庵」で一緒に食事した。

雨の日も 南の島は 薄明り



[106] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 12:26
7/14 低気圧は去ったが、時折風とともにスコールが来る。合間を縫って、島の観光ボートが乗客を運んで来る。朝木さんと琴英さんは、宮之浜に歩いて海水浴に出かけた。えり子さんは洗濯に。夕方山田さんが見えて、明日57フィートのヨットが入ると知らせてくれた。堤防で一人釣りをしていた御嬢さんと知り合いになる。東京からダイビングに来たミズホさん。明後日のオガ丸で帰るという。朝木さんやヒロコさんたちと同じ船だ。

低気圧 去り夏休み 戻る島 



[107] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 12:48
7/15 今日は朝木さん最後の日。父島の隣兄島のアンカレッジに出かけた。兄島瀬戸近くの滝本湾。講神さんに教えられたとおり、ブイがあったが、岸にあまりにも近いので少し離れてアンカリングした。テーブルサンゴ、シャコ貝、そして、コブダイはじめいろいろな魚に出会った。帰港すると、マーシャル諸島に出かけていた「ベルベットムーン」(深浦)が入港していた。57フィートの鉄の外洋帆船は、わが艇に比べスマートだ。艇長武本氏はじめ乗り組みの何人かは、長距離航海懇話会での顔見知り。夜は居酒屋「なぎや」で朝木さんの歓送会。

わが船の デッキはさながら 難民船



[108] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 13:34
7/16  朝木さんが帰る日が来た。午後3時半出港のオガ丸で帰る。朝食時に、山田さんから頂いたパッションフルーツを食べた。食べごろになっていた。午前中朝木さんは釣竿を持ってどこかへ出かけた。我々は隣の「ベルベットムーン」の見学をさせてもらい、武本船長から太平洋諸島クルージングのノウハウを聞いた。朝木さんが、小魚を2匹釣ってきた。昼食後、朝木さんを桟橋に見送る。ヒロコさん・ユキコさん、先日あったばかりのミズホさんも居た。山田さんから以前より、「見送り船」の乗艇体験を勧められていた。オガ丸を追いかけ、観光客の前で海に飛び込むのだ。3mほどの2階デッキから私も飛び込んだ。帽子を脱ぐのを忘れていた。

別れの日 南国の味 パッションフルーツ



[109] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 13:50
7/17 天気予報が少し変わって今日から2、3日は海が穏やか。急きょ母島に出かけることにした。沖港と東港の係留方法を講神さんに聞いてあった。山田さんや菅野さんから、母島の知り合いの方を紹介されていたがお会いできなかった。沖港で一泊。観光案内所に勤務しているという方に、グリーンフラッシュが見られる場所を聞いて出かけた。島の若者がたくさん集まってきた。中学の先生や診療所の看護士さんと知り合った。港では島の青年たちが太鼓の練習をしていた。お囃子の入らないモダンなリズムだった。

遅くまで 夜空に響く 島太鼓 



[110] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/19(水) 14:12
7/18  沖港を早朝出港。昼前に東港に着いた。水野さんからも勧められていたダイビングポイントだ。長い堤防のある広い港だが、近くに集落もなく、だれもいない。港内と堤防の外を泳いだ。これまでにない透明度だった。昼ごろになって、大阪から観光に来た2人の御嬢さんに会い、シュノーケリングのポイントを聞かれた。沖合にスーパーセルが迫る中、逃げるように二見港にもどった。相変わらず入港角度を示すはずの指標灯は光っていなかった。寄港後、琴英さんは明日予約したダイビングボートとの打ち合わせに出かけた。

人住まぬ 島の港の サンゴ礁



[111] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/22(土) 15:02
7/19 小笠原は気圧の谷に入った。八丈以北は相変わらず強風域。当分帰れそうもない。琴英さんもダイビング船に乗って遊びに行った。久しぶりに夫婦2人だけ。時間はいっぱいあったが、やることもいっぱいあった。浦賀の郵便物不配手続きの更新、野村動物病院に猫の酔い止め薬追加郵送依頼。また、アマゾンで山田さん宛てに頼んだ猫のえさが、手違いで着払いになってしまったので、事前に代金をカイジンに届けた。先日南島に我々を連れて行ってくれたチャーターボートが、今日は家族連れで休日を楽しんでいた。琴英さんが明日入港のオガ丸で帰ることになった。オガ丸は、明日から入港即日出港の夏休みバージョンにはいる。

出港できず、ゆっくり過ぎる 島時間



[112] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/22(土) 15:26
7/20 朝、小笠原で伝統のアウトリガー船漁師の桜井さんから、オキタカベ(関東ではウメイロとも言う)をもらう。船着き場でヒヨドリを餌付けする年配の夫婦。奥さんも一緒に漁に出るという。若いころはバリ島と小笠原で観光業も営んでいたそうだ。時間ができたので、一度はあきらめたジェネレーター修理に取り組んでみることにした。境野さんに電話して相談した。油水分離器の点検から始めよとの指示を受けた。明日から始めよう。今日は、毎月一度提出の免税軽油使用報告書の期日が迫っていたので、それを先にしなければならない。琴英さんが15:30出港のオガ丸で帰って行った。桟橋で山田さんやカイジンのご主人とまた会った。

ひよどりの なつく漁師の 夫婦船



[113] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/22(土) 15:42
7/21 朝焼けだ。天候が崩れる徴候。小笠原高気圧の張り出しは弱く、付近の2つの熱帯低気圧の1つは台風になった。やはり当分帰れそうにない。ジェネレ−ターの修理に挑戦。油水分離器の位置がなかなかわからずてこずったが、異常なしだった。次の指示をあおごうと境野さんに電話したが、つながらない。しかたがないので、午後は釣浜と宮之浜に海水浴に行った。両方とも兄島瀬戸に面するスキンダイビングのポイントだ。両浜を結ぶ尾根道を自転車を担いで歩いた。夕方、外洋三崎の事務局長中里氏が訪ねて見えた。先日の小笠原ヨットレースの関係者へのあいさつ回りに来島したとのこと。夜、激しい雷雨となった。

朝焼けに 今日また伸びる 滞在日



[114] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/23(日) 21:20
7/22 境野さんと連絡がとれ、次の段階の指示を受けた。噴射管をはずし、スタータを回して燃料が出るか調べるようにとのこと。朝のうちスコールがあったが、上がると強い日差し。湾内はエメラルドグリーン。小魚を追う70cmほどのダツが水面を旋回している。キャビンの中は暑い。午前中は、菅野さんから渡されているキーで給水し、猫ネットの外れている部分を修理した。ジェネレータは後回し。えり子さんは、アマゾンで頼んだ猫えさの宅急便が、カイジンの山田さん気付で届いたという連絡をいただき、受け取りに行った。昼食は島にあるおにぎり専門店のおにぎり。値段同じで都会のスーパー・コンビニとは比較にならないおいしさ。午後は、電源を使う許可をもらったビジターセンターの、冷房の効いた閲覧室でパソコンをさせてもらった。「なぎや」でお風呂を使うついでに、小笠原神社(大神神社)に参詣した。間違えて500円賽銭。神社の裏手から尾根の展望台に登った。二見湾一望。船に戻ると、かつて新西宮ヨットハーバーに居たという老夫婦が話しかけてきた。

具が多彩、嬉しいオニギリ 海苔もたっぷり



[115] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/23(日) 22:17
7/23 昨夜は雨が1滴も降らなかった。朝、桜井さんが奥さんとひよどりの餌やりかねて、明日の出漁の準備に見えた。今日オガ丸で着く釣り客のためだ。奥さんの提案で、腰痛の夫のため私が手伝いでアウトリガー漁に同行させてもらうことになった。境野さんから指示されていたジェネレータの噴射管を外した。エア噛みが直ったかどうかはわからないが、一瞬エンジンがかかった。が、またすぐに止まってしまった。境野さんから、次に噴射ノズルの点検をするよう指示を受け、やり方を教わった。笠原さんからの情報で、当分は出港できそうにない。時間はたっぷりあるから、じっくり直すつもり。今日から、えり子さんが「なぎや」に宿泊することになっている。猫を船に残して、私と彼女の交替時間をどうするかで悩んでいたが、おかみさんの一言で一挙解決。猫も一緒に泊まってよいとのこと。昼は私が船、夜は二人で宿に移ることにした。夕食は、宿で、桜井さんから頂いたオサシミとムニエルを食べた。何の魚だろう。おいしかった。一緒に食べたオソバも桜井さんの奥さんから頂いたものだ。

ありがたき 猫も一緒の 夏の宿



[116] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/25(火) 08:25
7/24 朝3:30起床。風向きが変わったのか、一陣の涼しい風が船窓から吹き込み目がさめた。4:00桜丸出漁。奥さんが見送り。民宿からえり子さんも駆け付けた。桜井さんを30年ぶりに訪ねて来たという釣り人熊倉さんが同行。今日、私は島漁師の見習い体験。用意されたオニギリで朝ごはん。奥さんの準備かと思いきや、桜井さん自身が握ったとか。高菜を刻んでまぶしたホンワカにぎり。周囲が明るくなる頃西島付近の漁場に到着。アカバ(赤ハタ)、ウメイロ(沖タカベ)、白ダイほか、ベラの仲間も次々と。おもしろいように釣れる。二人が釣ってるあいだ、私は切り身のサバを短冊にしてエサを用意する係だ。「やってみろ」というので、私がエサをつけリールを巻くと、何と80cmほどのカンパチ。ビギナーズラック。この日カンパチを上げたのは私だけ。漁師の山立てを初めて間近に見た。西島の左端に兄島の尖った三角山が重なる場所が第一のポイントだった。潮に流されると、エンジンでそこにまた戻る。第二のポイント、第三のポイントと、魚種を変えて移っていく。メジナのポイント、姫ダイのポイント、いずれも竿を入れたとたん当たりが来る。10:30過ぎ納竿。釣果は漁協水揚げ分を、船着き場で待っていた奥さんが車で運ぶ。私は、姫ダイ1匹とカワハギ2匹をいただいた。お昼は、桜井さん宅で、釣ったばかりの魚と奥さんの手料理の御招待を受けた。東京で芸能プロモーターをしていた男が、帝国ホテルで見初めた奥さんと小笠原に移住、修行して漁師となった半生を聞いた。ちなみに、昨日いただいたお刺身はカイワリだったとか。夜、私も民宿「なぎや」に移った。テレビで、小笠原ケーブルテレビが、台風5号が父島を襲う勢いと報じていた。ハーバーの松本さんから、皆心配してるとのTELがあった。昼間遊びに行っている間に、水野さんも船を訪ねてきてくれたそうだ。民宿への移動を報告がてら菅野さんに電話すると、いざというときは、ヨットクラブの船と一緒に台風対策しようと言ってくれた。ありがたいかぎりだ。

破天荒 親分肌の 島漁師



[117] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/25(火) 22:30
7/25 宿の朝。昨夜すぐには寝付けないほどだった疲れも、ほぼとれた。小笠原ケーブルテレビは、南鳥島付近の台風5号の進路を東南東と報じていた。もっと北へそれてくれなければ、小笠原直撃だ。しかも発達している。隣室の親子連れが「なぎや」のおかみマナミさんと共同キッチンで話している。マナミさんは、かつて水産センター勤務時代、水野さんとグァムに2〜3度調査に出かけたことのある人。話のなかみは最初わからなかったが、どうやら男の子が昨夜泣きわめいて迷惑かけたから、私たちに謝りなさいと親から言われている様子。子供はガンとしてきかない。親はしつけのために何とか言わせようとする。じゃあと、私が言う。猫がビックリしていたから猫に謝るかい?。彼は「うん」とうなづき、素直に私たちの部屋に来て、2匹にそれぞれ「ごめんね、ごめんね」と声をかけた。えり子さんの話では、あとで男の子はお母さんに、猫に謝ったことを「えらかったね」と褒められていたそうだ。午前中はえり子さんが、ゴミ出しの用事もあって船の点検に行った。午後は私が出かけた。台風に備え、200mロープ2本、100mロープ1本を出し、デッキ上の整理をした。港の周囲を歩いて、ロープを張り渡す場合の距離を歩幅で計測した。港は、嵐の前の静けさが覆い始めているかのように、心なしか閑散としていた。夕刻、講神さんが心配して船を訪ねてきてくれた。南西方向から来る台風はよくあるが、北東からの台風は初めてだと言う。水野さんも昨日に続き訪ねてくれた。飲み物も食べ物も宿に移して船にはふるまえる物は何もかったが、南洋諸島へのクルージングの話で、3人で時間を忘れた。宿に戻ると、桜井さんも心配して電話をかけてきてくれた。漁協は27日に港固めの方針を決めたそうだ。佐藤さんという方に電話して助けてもらえと、電話番号を紹介してくれた。

台風が 迫る港に われ一人



[118] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/26(水) 22:50
7/26 桜井さんの申し出について水野さんに相談した。ヨットクラブへの仁義もあったからだ。菅野さんと相談するのがよいということとなった。菅野さんは、いつもどおり漁協と打ち合わせると言った。ここは微妙なところだ。この場合、漁協の組合員である桜井さんの私に対する好意が生かされるのか否か留保される。せっかくの好意を無にしたことになりかねない。しかし桜井さんは、ヨット仲間のつながりについても理解してくださった。後刻菅野さんから、明日朝から漁船が台風養生に入る、ヨットはその後になるので、午後以降待機してくれと連絡いただいた。これでこの港での「アース」の立ち位置も、正式に組み入れられた。船に行って、ロープの準備などした。今日は、扇浦にある小笠原貞頼神社の例大祭。お神酒や亀肉の煮込みもふるまわれるとマナミさんから聞いて、二人でバスで出かけた。先日の500円とバランスをとり、今回は5円でお詣りさせてもらったが、このケチぶり、このあと、亀の煮込み食べ放題、ビールほか飲み放題と聞いて恥じ入ることになる。神輿には観光客の参加も多く、祭りは老若男女、国籍問わず。古い伝統にとらわれぬ、小笠原らしいエネルギーにあふれていた。もっともあとで桜井さんが言っていたが、地元の人は寄付を募られるだけで案外白けているのだとか。「お前の食べた亀は俺の寄付だぞ」と…。「ごちそうさまでした」というほかなかった。子供神輿もあって、「なぎや」隣室の西島海(うみ)クンも、背中に貞頼と手書きした即席の法被を作ってもらって頑張っていた。船に戻ると、隣の「桜丸」に桜井さんと熊倉さんが来ていた。明日のオガ丸で帰る熊倉さんの荷物を取りに来たとのこと。開高健にどこか似ている熊倉さんとは1日の付き合いだったが、なつかしかった。船から宿に持ち出す荷物をまとめ、マナミさんの車で運んでもらった。

ふるまいの 島の祭りの 亀煮込み



[119] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/28(金) 19:56
7/27 大変なことになった。明日7/28の夜から8/6まで、小笠原諸島は台風5号の暴風雨圏に入る。GPVの長期予報は8/6までしか表示しないが、どうやらそのあとも続きそう。この台風、これまでも西に東にゆきつ戻りつしてきたのだが、小笠原を襲った後通り過ぎるのではなく、また戻ってきそうなのだ。笠原さんに聞くと、1948年にも鳥島付近に台風が2週間停滞し、内地含め相当な被害が出たことがあったそうだ。つぶさなことはわからないが、とすれば、70年ぶりの異常気象といえるのかもしれない。台風9号との相互作用で複雑な動きをしそうだが、昨夜の民宿のテレビは、周りの高気圧のポケットにはまりこんで動かない台風5号を図示していた。菅野さんに電話すると、ヨットクラブは13:00から動き始めるので待機してくれとのこと。100mロープを1本貸していただけるとのこと。港に行くと漁船や遊漁船が港の最奥の漁港で台風養生をしていた。漁船は、小笠原漁協所属の船は、西風を遮る離岸堤の後ろにすべて移動し前後左右をロープで固める、外来艇は、東側岸壁から伸びた、南風を遮る突堤の後ろにバウ付し、北側岸壁に100mロープを張る。ヨットもそこに移動する。小型遊漁船は、突堤の横の同じく南風を遮る離岸堤の後ろの北側岸壁にすべて陸揚げする。大型遊漁船(おもにダイビングボート)は、入り口付近のとびうお桟橋内に特別の区域があって、最後までまだ忙しく営業している。そうこうしているうち講神さんも来て、一緒に移動するよう声をかけてくれた。ヨットはクラブの2艇と私たちの1艇、つごう3艇だ。突堤の付け根から外来漁船の後、オイコス、オケラV、アース5の順で着ける。結果、わが艇は突堤の先端近く、入り込んでくる波の影響を受けやすく、しかも今回の台風でいちばん懸念される西風が当たる場所だ。不安はぬぐえない。一瞬桜井さんの申し出の件が頭をよぎったが、しょせん我々は、在来艇で立錐の余地なき港の招かれざる唯一のお客さん。腹を決めざるをえないと思い直した。菅野会長(写真)の指示で、各艇が動く。100mロープをスターンから張る際は、クラブのテンダーをお借りし、久しぶりに会った林君が手伝ってくれた。マナミさんの御主人が、「大原丸」(紀伊勝浦漁協所属)で今日帰ってきて同じ突堤に留め、マナミさんや民宿の海クンの家族と一緒にヨットに遊びに来た。明日も営業を予定する大型遊漁船を除き、この日、最後の順番となったわが艇の台風養生が終了したとき、すでに日が暮れていた。疲労困憊の1日だった。帰路、えり子さんは寡黙だった。宿に帰ると、マナミさんの御主人が釣ってきた魚がふるまわれたらしく、隣室の西島さんの奥さんが、私たちの分もとっておいてくれた。マナミさんと一緒に作ったというサワラの島寿司とサシミのヅケ、それに油の乗ったおいしいツンブリ(アジ科の魚)のサク。ツンブリはすぐにサシミにした。疲れが吹き飛んだ。

台風に 捕まったのも 自己責任



[120] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/28(金) 21:06
7/28  昨晩はなかなか寝付けなかった。夢ををかけたヨットが存亡の危機を迎えている。腹を決めたと思っても、どこか釈然としない。港湾案内で確認すると、港の漁船はほとんどすべて西風に強い場所におさまっている。どう見てもヨットの場所は弱い。中でもわが艇はいちばん不利な位置にいる。出港してからのことが思い出される。何かがどこかでずっとずれてきたような気がする。しかしそれが何であるか、明確には認識できなかった。とにかく、いまできることをやろうと、あらためて決意した。4:30に起きて船に行った。西風対策のため、突堤および離岸堤からスタボーのビームクリートにロープを渡そう。どこまで有効かわからないが、ないよりはましだ。海は風も波も、うそのように静かだった。空も晴れ渡っている。エリ子さんが後から応援にきた。200mロープがまだ残っていた。少し細いが、2本にして使うつもりだった。ところが準備しようとしてからませてしまった。200mのからみロープはやっかいだった。ほどくまで2時間かかってしまった。炎天下、熱中症気味になり、ペットボトルの水を頭から浴びた。途中講神さんも見えて、協力しつつロープの調整などをした。昼ごろとりあえずの作業を終え、使ったテンダーを防波堤の上に引き上げ、裏返しに伏せた。体力的には限界近かった。宿に戻る途中カイジンに寄った。長引く逗留で不足の猫えさを気付でまた頼んでいたからだ。山田さんが、オケラ用の大アンテナを台風に備えて外したと言っていた。普段は嵐に会った船と交信するはずのアンテナ。今回はアンテナ自体が嵐に会うのだ。島は小笠原丸の次の便の欠航も決まり静かだった。ただでさえ物資不足の街、台風前ではなおさらと思いきや、スーパーには何でも揃っていたとえり子さんが言っていた。観光客も少なくお店や宿の需要も減少したのかもしれない。午後になっても穏やかな天気が続いていたが、民宿の中には窓にコンパネを打ち付ける所も出てきた。振り返ると、「なぎや」の設計はよくできている。窓が小さすぎると思っていたが、台風への備えを考えたのかもしれない。村の防災無線が、バスの運行中止や道路の通行止めを放送していた。嵐の前の静けさは、やはり不気味である。

大風を 相手に如何に なすべきや



[121] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/29(土) 22:31
7/29  昨晩のニュースで、近づく台風の中心付近の最大瞬間風速は45m、波は8mと言っていた。少しでもそれることを願うばかりだ。夜中に目が覚めた。すでに時折強い風が吹いている。眠れぬまま朝を迎え、港に見回りに行った。街には人っ子一人いない。ときおり車が走って行く。背後で山が鳴っていた。二見湾内にはうねりは入っておらず、静かだった。3艇のヨットのうち、「アース」の揺れがいちばん大きかったが、6:00段階、いちおう異常なし。宿にいったん戻る。朝食。ニュースで、父島は昼過ぎから風が最大になると言っていた。気象庁の台風進路情報では、台風の中心は10:00過ぎに父島東方を暴風雨圏ぎりぎりの距離ですり抜け南下している。マナミさんが宿の客を閉店間際の生協に車で送り迎えしてくれたころだ。たしかに10:30ごろ雨風が強まり、建物が震えた。そして12:00頃には雨風が弱まった。島の山小屋に宿泊していた客が2家族「なぎや」に移ってきて、宿は急ににぎやかになっていた。昼食後、再度見回りに出た。宿で得た情報や感じ方と、戸外の実際は異なっていた。朝と違い自転車をこぐのが困難なほど風は強かった。港の状況は想定外だった。西風が心配でもやいの本数もそれに合わせて取っていたが、見たのは反対の東からの強風。艇が後ろから押されて前後左右にもまれている。相変わらず、「アース」の揺れがいちばん大きい。ロープの張りが甘かったのかもしれない。後方からのもやいは6本だが、どれか切れるのではと心配だった。港に到着した13:00ごろは、まだ各もやいの結び目に近づけたが、やがて立っていられぬほどに風が強まり、漁協の建物の陰から見守ることにした。何かが起きても何もしてやれぬとは思ったが、目を離す気にはならなかった。そばにいて応援する気持ちのようなものであったろうか。3時間ほど誰もいないその場に立っていた。途中、パトカーが漁協の中に回ってきたが、そばに来ても止まらなかった。私がヨットで来ていることを知っていたのかもしれない。港に来る人はほとんどない。漁船の見回りにも誰も来ない。漁船は保険かけてるから誰も来ないよ、とは「なぎや」の主人「大原丸」の船長の言。昨日えり子さんが本人から聞いたそうだが、そのご当人がバンに乗ってやってきて、自分の船に一瞥くれると私のそばに来て車の窓を開けた。舘ひろしに似ているとえり子さんは言っていたが、それよりはずっと人のよさそうな笑顔を向けてきた。初対面だった。武本氏から聞いた印象とも違っていた。「大変ですね。宿まで送りましょうか。」「いえ、もう少し船を見ています。」それだけの会話だったが、「では。また。」と帰って行った。宿で最後に見た気象庁の情報では、11:00現在台風はすでに父島より南にあったから、時間がたつにつれ、遠ざかるはずであった。それまで何とかロープが持ちこたえてほしいと願った。最初気が気でない気持ちで見ていたが、船が後ろのロープに引っ張られて後退し、風を受けると張りの甘い分前に突進してまた後方に退く、その繰り返す姿が何とも美しく、わが艇ながら見とれるほどだった。ただただロープが切れないことを願った。空が何度も明るくなってはまた暗い雲がたれこめ、期待と失望をかさねたのち、16:00近くになって、東の空に青い部分が現れ、西の空に雲を通して太陽の輪郭も見えるようになった。東風が急速におさまり、台風が去ったことを知った。突堤の船の近くに行って点検すると、ロープはすべて無事だった。すぐに、吹き替えしか、すでに西風が吹き始めていた。宿に帰ってビールがうまかった。桜井さんにもらって冷凍庫にしまってあったシロダイを、えり子さんが解凍してくれていた。サシミに切って食べた。

優雅なり 嵐に耐える わが艇の



[122] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/30(日) 22:22
7/30 台風5号は、昨日父島の東方海上を通過し、今小笠原諸島300km南方にいる。結果的に父島は、風速25kmの暴風域の境界線がかすめた格好になった。西に向いた二見港は、影響が最小限ですんだとも言えそうだ。運がよかった。しかし、台風はこのまま停滞する予想。したがって風速10mの強風が4〜5日続き、その後小笠原再直撃もありそう。しかも、その場合、こんどは父島東側に来そうだ。まだまだ油断できない。台風一過。朝から空は晴れていたが、港で動こうとする船は一隻もない。私たちも、甘かったロープの張りを修正しようとしたが、陸からの人力ではいくらも引けない。テンダーがないので、泳いで船に渡ろうかとも考えたが、菅野さんが車で来て、午後テンダーを持って来ると言うので中止した。マナミさんとご主人(サダミさん)も「大原丸(だいげんまる)」に来ていた。ご主人は、かつて小笠原漁協にいたが、今は外来艇の扱い。しかし、紀伊勝浦漁協と言えば、漁協の中でもブランド中のブランド。漁師が減ってるから誰でもなれるさと言うが、それなりの腕と度胸がなければ、今の位置にたどり着くことはできなかっただろう。1年に200日、かつては300日、独りで日本の近海に出かけていると言う。オーパイとブースター付大音量のレーダーをセットして寝る。ヨットマンでもあるらしい。昨年瀬戸内海に出かけた話もしてくれた。日に焼けた2m近い強靭な体躯と精悍な面構え、それでも笑顔の人懐こい、いつか一緒に飲みたい人物だ。午後もういちど船に行った。今度はテンダーを使えたので、船側からウィンチでロープを巻いた。岸壁とバウの距離も伸ばし、ビームからのスプリングも増やした。これなら昨日よりはずいぶんと安全だろう。さらに、もし台風が帰ってきた場合には、水野さんが100mロープを貸してくれるという。来るなら来い?だ。ヨットが係留している対岸のスロープに、小型船を留めている船長さんがいて、明朝出漁の準備をしていた。私も朝来てスターンロープを緩めることを約束した。台風養生解除の通達はまだ出てないが、待てず海に出る船もあるのだ。港からの帰り道、菅野さんに、今日の作業を報告した。

彼の人は 海の狩人 海に帰す



[123] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/07/31(月) 22:39
7/31  朝の気象庁の台風情報では、5号の戻り進路の予報円が、父島をかろうじて逸れてくれる気配である。好転の兆しと言ってよい。しかし、8/3頃の最接近時には、台風右半球の南の強風にさらされることも、それまで小笠原諸島に10m近くの風が吹き続けることも変わりない。しかも、台風が本州方面に進んだのち、太平洋沿岸には、これまで以上に長くその影響が続きそうである。8/3まで、まだまだ油断できないと同時に、いつまで待てば「海路の日」が来るのか不安はつのるばかりである。といっても今日・明日は一段落。昨日の小型船との約束もあったので、9:00少し前に港に行った。スロープまで行って待ってると、釣り船の船長「やまちゃん」がやってきた。出港するには、ヨットが港内に張っている100mロープを何本も越えなければならない。私に手伝わせるつもりでもあったろうが、「一緒に来るかい。えさ代1000円ももらえばいいから。」もちろん一も二もなく応諾。近くの自動販売機で缶ビールを買って乗り込んだ。小説より奇なりは、これだけではない。私を追って宿を出たえり子さんが、港に向かう途中、見ず知らずの老婦人に、お昼の御招待をうけたと言うのだ。今日はご主人がソバ打ちするので食べにおいで、と誘われたそうだ。船に点検に向かう二人が別々に、それぞれ島の人と親交を深めることになったのだ。まず、私の方。100mロープ越えは、90馬力の船外機をチルトして、苦も無く乗り越えた。私の役目は、ロープが近づくと知らせるだけ。同行は、「ゆきさん」と「ガッシャーくん」。二人ともベテランの釣り人だ。まず湾口で小物釣り。面白いように釣れる。いったん港に戻り生協でお弁当を買って、午後からはハリスを変えて湾外で大物釣り。それぞれ、えさのつけ方、棚の取り方、リールのタイミングが違う。初体験の私は最後までギコチなかったが、それでも、またもやビギナーズラック。私がこの日一番の大物バラハタを釣った。また、びっくり。2m近くはあったろうかサメまで釣ってしまった。ハリスを切ってリリースしたサメの薄茶色の姿が、青い海に帰っていくのが、なんとも美しかった。釣果の中から、やまちゃんが、3枚におろしたバタハタの片身と、アジ30匹をくれた。アジ20匹は菅野さんに差し上げた。一方、えり子さん。那須さんという方のお宅に招かれ、ご主人の手打ちソバと奥様手作りの煮物をごちそうになり、野菜やお茶や調味料などお土産にもらったとのこと。この日の夕食は、おサシミとおソバや煮物などの頂き物でにぎわった。明日は私の誕生日。えり子さんが前夜祭だと言った。それにしても、この島の人たちのこのもてなしぶりはいったい何だろう。経済的には都会のようにすべてがあふれているような豊かさはない。しかし島はそれとはまったく違った充足感に包まれている。人々の暮らしに、人との接し方に、ゆとりを感じさせる機会にたびたび遭遇する。伝統にとらわれない土地柄のゆえか、保護された自然環境のゆえか、いずれにしろここにある何かが、これ以上失われぬよう願うばかりである。マナミさんの御主人より、明日9:00から漁協が台風の養生直しをするとの連絡をいただいた。張り巡らせたロープの緩みを直すとのこと。菅野さんからは、ヨットは原位置を維持するよう指示があった。

運の良さ 中ぐらいかな おらが海



[124] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/01(火) 21:59
8/1 朝の予報によると、5号の進路はさらに西寄りに修正された。父島への影響はさらに減少したと見てよい。9:00から漁協の養生直しというので、港に出かけるつもりでいたが、菅野さんから電話で、ヨットクラブは今日避難体制を解くと言う。西海に向かう5号の太平洋沿岸への影響がなくなったわけではなく、まだまだ不安な状況が続いているので、ちょっと早すぎるのではと思ったが、8/3のオガ丸の入港も決まったし、島はそんな思惑とは別の筋道で動いているようだ。台風対策の順序はヨットが最後だったから、解除はヨットが一番先になる。成り行き上当然ではあるが、漁協の解除指示に先だってヨットの解除を判断した背景には、菅野さんなりに島の状況を勘案した上の理由があったのだろう。ここは黙って従わざるをえまい。講神さんもやってきて、一緒に漁協前の突堤から、飛び魚桟橋外側の元居た岸壁に移動した。100mロープのとりはずしには、講神さんの手伝いで来た若い女性が、われわれの手伝いもしてくれた。若さに似合わず、船をよく知り経験もある人のようだ。講神さんの作業が一段落すると、我々にも手を振って去って行った。あとで講神さんに聞くと、どこかのボートを操船している人らしい。清々しい娘さんであった。菅野さんや林君もやってきて、3艇そろって100mロープの潮出しをして、桟橋の手すりに干した。作業中、昨日のやまちゃんや水野さんが様子を見に来た。今日はマナミさんが自転車を貸してくれたので、二人それぞれの自転車で動くことができて助かったが、オガ丸が来ると我々もその日には宿を出なければならないと告げられた。我々が出港可能となるのは8/5ごろだから、できればもう少し宿泊を伸ばしたいところ。そのくらいの余裕はあるのではと思っていたが、島は夏休みの最盛り。先約で満杯。結局われわれに許されたのは、予期せぬキャンセル期間のみ。うすうす分かっていたこととはいえ、気持ちの上では急転の感もあり困惑した。誕生日をえり子さんが、ダイニングバー「チャーリーブラウン」で祝ってくれたが、明日1日で宿を出ることを考えると、少々気が重い。

嵐去り 動きだす島 しばし待ってよ 



[125] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/03(木) 01:16
8/2  笠原さんによると、テレビの台風報道の実況で、父島の「EARTH」が映ったとのこと。山田さんの息子さんが送った映像らしい。GPVで見ると、いま小笠原を出る一つのチャンスが見える。父島から八丈まで400マイル。昼間(5:00〜18:00)6ノット、夜間(18:00〜5:00)3ノットで走って、3昼夜+10時間。8/4から台風5号が小笠原諸島を離れていく間に八丈に渡ることができそうだ。その後8/8には5号が日本列島に戻りその影響で風が強まるので、2日ぐらいは八丈を出られないが、8/10以降島伝いに帰れるのではないか。5号の進路次第では危険を伴うが、長期滞在に飽きた身には魅力的な選択である。もちろん5号が日本海に抜け、その影響が消える8/8以降まで待つという選択もあるが、これは、次の低気圧(台風11号になる可能性あり)の接近を考えると、せっかくの小笠原を出るチャンスを失う可能性もある。どちらを選択するにせよ、8/4までもう少し状況を見極めねばなるまい。明日は「なぎや」を出なければならない。船内を再び住めるよう整理し、出港の準備にとりかかった。炎天下、100mロープ、200mロープを収納した。補充用エンジンオイル15W-40も小笠原マリンンで購入した。海は時折強風が吹いている。台風が少し戻って来ているのか。やまちゃんが今日も出漁すると言う。乗らないかと誘われたが、船の準備で忙しく辞退した。午後山田さんから連絡があった。もうすぐ単独無寄港世界一周のヨットが帰ってくるので、もやいを取ってくれとのこと。出入国管理官、保安庁、税関、港湾課の人たちが集まり、知り合いの人たちが出迎える中、30フィートのブルーウォーター「エオリア」が入港してきた。昨年7/6に出港し約1年1か月の航海を終えた立尾征男氏(76歳)だ。ハルを岸壁に直接着けようとするので、思わず飛び乗ってもやいを取った。長い間フェンダーを出すこともなかったからかと推測したが、考えれば、想像を絶するような海の壁を越えてきた船にとって、岸壁にぶつかる程度の衝撃は何でもなかったのだろう。山田さんや村長(代理)の歓迎を受け、差し出された冷えたビールをうまそうに飲んだ。ハルの喫水船近くに大きなカメノテがびっしりついている。ウィンドベーンも風力発電機も傷つき、リギンのワイヤーのほつれをビニールテープで補修してある。苦闘を物語っていたが、船内を見せていただいて、整理整頓が行き届いていることにびっくりした。ホーン岬より南インド洋のシケのほうが凄まじかったそうだ。港から戻る途中、先日えり子さんがお世話になった那須さん宅にご挨拶に立ち寄ったら、またまた歓待いただくことになって、時間を忘れ夕食を御馳走になってしまった。ご主人も帰宅され、勧められるままに「沢の鶴」をいたく過ごした。静かな語り口で、ソバ打ちへの思いや小笠原に移住されたいきさつなどうかがった。

それぞれの 人生を見る 港町



[126] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/04(金) 14:08
8/3 立尾氏到着の報道をYahooニュースで見た。朝日新聞提供の山田さんの投稿記事だ。山田さんの話では、NHKからの取材依頼も来ているとか。台風情報。GPVで見ると、今日にも出かけられそうなくらい5号は西に遠のいたが、8/7〜8には本州方面に転じて再び関東太平洋岸に影響する可能性が強い。笠原さんからは、あせるなと釘を刺された。8/9あたりに出港できるかが一つの焦点だが、次の低気圧が台風11号に発達する可能性もある。もちろん5号が東シナ海に抜けてくれれば、もっと早い出港のチャンスがないわけではない。いずれにせよ、一日一日状況変化を注意深く見ていく必要があろう。オガ丸の欠航がなくなり、今日からまた島は観光客であふれる。キャンセル利用の我々は民宿を出てふたたび船暮らしに戻る。11泊の宿代は、「台風割引」とかで格安の3割引。助かったー。船の精密機械は取り外せるだけ陸上避難させていたので、猫用品も含め大荷物。サダミ(貞満)さんの計らいで車を貸してもらえ、これも大助かり。界隈で「貞兄ぃ」と呼ばれる男気のサダミさん、立尾さんを船から引っ張ってきてこれから風呂に入れると言う。どうやら立尾さん、昨日は疲れてあのまま船でねてしまったらしいのだ。立尾さんを連れてきた車を、そのまま我々に貸してくれた。台風対策で船内はごった返していた。はずしたセールが室内を占拠している。最奥のロープを取り出したので、手前の物が奥になっている。部屋を片付け、出港準備まで、大作業だ。とりあえず寝るところを確保し、ぼちぼちやることにした。講神さんが、潮出しロープの片付けに見えたので手伝った。市民ハーバーの三橋さんが電話をくれた。元気にしてると伝え、みんなによろしくとお願いした。「なぎや」の夫婦が、いったん立尾さんを船に送ってきた後、昼ごろまたやって来て連れ出した。冷たいソーメンを御馳走するのだとか。その気風の良さが見ていてうれしい。気風と言えば那須さんの奥さん。えり子さんが出かけ、一人でコックピットで昼寝していたら、大声で起こされ、また寄れとのお誘い。立尾さんの所には、カイジンの御主人はじめ何人か尋ねてきた。えり子さんも帰ってきたら御馳走しようと、残っていたバラハタとカワハギのから揚げを作っていたが、彼は、夜になっても帰ってこなかった。

また船に 皆で戻った 夏の夜



[127] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/05(土) 16:37
8/4  朝起きると雨が降っている。空はどんより雲に覆われ、小笠原に来て初めて雨天らしい1日の始まりであった。猫たちが、オーニングに当たる雨音の中で、コックピットから静かな港町をながめている。天気予報は昨日とあまり変わりないが、奄美大島付近にある台風5号は東シナ海には抜けず、本州を襲う公算が強くなったようだ。やはり、8/9ぐらいまで動けそうにない。台風11号が小笠原諸島北東に発生した。こちらに来る気配はないが、また迷走して影響を受けることになれば、8/9出港も危うくなる可能性もある。午前中に雨も上がり、港には「エオリア」のニュースを聞いてやって来る人もあったが、立尾氏は昨日から留守。コックピットで久しぶりに散髪をした。ひげを残すかどうかが問題であったが、とりあえず残した。「なぎや」で風呂を使わせてもらったあと、ビジネスセンターでパソコンをやった。冷房の効いた閲覧室のワイファイでインターネットに接続した。夕方、立尾氏をワインにご招待した。残っていたムロアジをショウガで煮た。えり子さんも酢の物やサラダを作った。知人に海の日没を見せるとヨットで出かけた講神さんも、途中から加わった。最初ちょっと顔を見せた水野さんは、立尾氏からオールタネータの修理を頼まれていた。「エオリア」の今回の航海で驚くべきは、気象を知る手段が気圧計だけであったことだ。嵐が来れば「受けて立つのみ」と悠然と言い放つ立尾氏には、かつての冒険ヨットマンの顔があった。それもそのはず、彼の単独無寄港は今回2回目で、1回目成功の後、野本謙作氏に勧められて、北太平洋をボートで漕ぎ渡っている。野本謙作といえば、和船の研究で知られるヨットデザイナー。立尾氏がその時使ったボートは、20フィートのヨットを改造し、オールでなく櫓をつけたものであったという。サンディエゴからホノルルまで人力で漕ぎ渡ったそうだ。今回の航海。南緯40〜50度の海で凪いだ日はほとんどなかったそうだ。この海域ではスコールは凍えるほど寒いそうだ。しかし人間の体は、汗をかいたままにしておくと皮膚が白く剥けてくるそうだ。毎日固く絞った海水で拭いたとのこと。小笠原渡航の4日間でお尻の皮が剥けたことを思い出した。脚気にならぬようビタミン剤は毎日呑んだ。ケープホーン越えは1週間だったから南インド洋の2か月のシケに比べれば、ほんの一瞬だったと述懐する。荒天帆走の秘訣を聞くと、風に少し立てて走らせ続けることだそうだ。そうすれば横波を食らっても逃げられる。メインセールは基本必ず上げるが、ジブだけでも強風下では上れるから、本当に荒れたときはインナージブだけの調整で走ったそうだ。インナージブのファーラー化を強く勧められた。ウィンドベーンの効用、食糧や健康管理のこと、話は尽きなかった。5時間ほどでビール9本、ワイン2本は、講神さん含め3人の年齢から考えて適当だっただろうか。

船上の 静かに語る 冒険家



[128] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/06(日) 15:52
8/5  昨夜は雨が降り続き、湿度が高くむし暑かった。寝不足で起きると、朝、空は秋のようないわし雲が広がっていた。今日でちょうど小笠原滞在1か月。西海に居座る台風の影響で、やはり8/9ぐらいまでは出られそうにない。ヒヨドリを呼ぶ聞きなれた口笛とともに、櫻井さん夫婦が船の準備に見えた。先日の水揚げは結構な値段をつけたとか。沿岸の魚の出荷はあまりなく、重宝されるのだとか。近くまた出漁とのこと。船おろしを手伝った。朝食はえり子さんが立尾さんを呼んで「アース」で食べた。世界一周の航跡図を見せてもらった。ホーン岬の詳細な海図を初めて見た。大陸棚の線が描かれている。深海から立ち上がる付近は波立つので近づかないそうだ。ホーン岬を越える季節は夏ごろがいいとか。時間調整のためイースター島に寄り道した迂回航跡が残っていた。丁寧に記録された航跡を見て、この人の冒険が無謀な行動でないことをあらためて知らされた。アルコールを一切持って行かなかったのも、「飲んべえ」ならではの自制だったろう。昼夜分かたず3時間寝て3時間ワッチ方式をとったという。レーダーなしでどうやったのだろうと不思議だったが、航海灯のほかに昼でもよく見えるフラッシュライトを装備していた。自分が注意していなくとも相手が注意してくれるさ。納得。海図には魚を釣った位置がしるされていた。すべて航海の終盤だった。航海の前半は食料も豊富で釣る気にならなかったと言う。省みれば、今回われわれも梅雨前線に追われ、台風に脅かされ、釣りをする気にならなかった。今日は山田さんにかねてよりお願いしてあった、オケラネットの交信現場を見学させていただく日。12:20からカイジンの事務所と同じ建物の裏にある部屋で、山田さんがマイクを握る姿を見せていただいた。この日は電波状況が悪く、ビームで室外のアンテナも回したが、音声の無線通話はほとんどとれなかった。同時並行してパソコンでチャットを行っているので、登録されたオケラ会員からは、入感情報が表示され、その限りでチェックインの多くを把握できるようになっている。オケラネットに周波数を合わせると、聞きとれない会話含め多くの交信が行われている。自分の聞き取れる会話を探しブレイクすると、受信した人が応えてレピートしてくれる。ただしその人との交信は、順番が来て呼び出しが来るまで待たなければならない。緊急通信の場合は対応が違うだろうが、通常のチェックインではこの作法を守らないと嫌われてしまう。私は、最初のチェックイン時、このことは知らなかったが、送信後しばらくして長谷さんから突然呼び出され、ビックリ応答したものだった。長谷さんの名前は今日もチャット上に確認できた。「大原丸」が帰ってきて、マナミさんが出迎えた。嫁島まで行ったが釣れなかったという。中途半端ではしかたない、次は硫黄島まで出かけると言う。われわれともう会えぬかもしれぬと貞兄ぃがあいさつに来た。「帰って来てまだいたらマグロ三昧だぞ」。今日は水野さんが立尾さんの所に来てオールタネータ修理を指導していた。国家試験(自動車整備士?)1級の技はさすがだ。いつも大げさな物言いは、もちろんすべて真実だろうが、聞くほうとしては話半分ぐらいと考えるのがちょうどいい。そうでないと衝撃が大きすぎるのだ。しかし、この修理に関してはスゴイ。正直舌を巻いた。ビジターセンターでまたパソコンをやらせてもらった。もう顔なじみだ。那須さんの奥さんがまたぜひ寄れと、船にお誘いに見えた。明日お風呂をいただきにあがることにした。今夜は島の若者たちが広場に集まってジャズフェティバル。「なぎや」の風呂帰りに覘くと、観光客もまざって老若男女。ここは自由の島だ。

ネット駆る 海のマドンナ とわにあれ



[129] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/07(月) 15:22
8/6   昨夜は涼しく、明け方は寒いくらいだった。台風5号が東進し始めた影響だろうか。上陸後日本海方面に去ってほしかったが、日本列島縦断の勢い。そのため太平洋側は荒天が長引きそう。11号は北方に去ったが、このままだと8/9出港は無理かもしれない。8/12ぐらいまで待つ可能性も出てきた。昨夜のうちに「大原丸」が出て行った。海の男に躊躇はない。一日中降ったり止んだりが続き、時に激しく降った。水野さんが立尾さんの修理のため見えた。今日午後のオガ丸で水野さんは上京する。それまでにメドをつけたいらしかったが、難航しているようだ。立尾さんが何かミスしたらしく、「久しぶりに怒られたよ」とシュンとしていた。それでも水野さんは出港前の忙しい合間に何度も来ていた。水野さんがいないなら、こちらもジェネレ−ターの修理は当分留保。しかし滞在が延びそうなこともあって、ポータブル発電機を試すことにした。これを陸電につないで、あわよくばエアコンも動かせないかと考えた。この発電機は定格出力900Wだから、もしやと期待したが、結果陸電ケーブルからの入力がうまくいかない。ソルティウェイブの森さんに電話で聞いてみたが、原因がわからない。明日もう一度やってみよう。那須さんのお風呂への御招待には、立尾さんも連れて来てと言われていたが、私がビジネスセンターと手土産の「久保田」を買いに出かけている間に、「恥ずかしいから」と言い置いてどこかにいってしまったらしい。世界一周の出発の際も予定時間に皆が集まるともう出港していたという人だから、彼らしいのかもしれない。バスタオルも用意してくださって、冷房の効いた部屋でビールがおいしかった。今夜は「八海山」を4杯も御馳走になった。ご夫婦も社交ダンスをやっていたとかで、話が弾んだ。ついでに聞いてビックリしたのは、あのマナミさんが父島では知られたフラダンスの先生だったとか。ハワイ大学に行っていたころ習得したらしい。那須さんの奥さんもマナミさんの弟子だったそうだ。立尾さんにも食べさせてあげてと、沢山作って余ったソーメンと天ぷらをお土産にもらった。外に出ると雨が止んで、月が出ていた。満月だった。

月が出て 照らす嬉しい 帰り道



[130] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/09(水) 07:56
8/7 また朝焼けだ。今日も天気がくずれるのだろうか。毎日ムシ暑く、猫たちもバテ気味だ。GPVの予報では、日本列島縦断のはずだった台風5号が、太平洋にまた戻ってくることになっている。これでは、12、13日あたりで出港しても難渋しそうだ。菅野さんが見えて、立尾さんのお祝い会をするとのこと。私たちもお誘いを受けた。立尾さんが8/10に出発するというので、その前にやるという(後刻8/8開催の連絡あり)。暑くて発電機不調の原因を調べる気にもならない。えり子さんはものもらいができたとかで、診療所に行った。コックピットでうたた寝していると、那須さんのご主人が見えて、パパイヤを2個持って来て下さった。講神さんがマストに登っている。立尾さんがバックアップでウィンチを回している。何事かと思って行くと、「オケラV」のフォアステーを取り換えるという。講神さんの身軽さ、立尾さんの剛腕にも驚いたが、ワイヤーを切断し接合金具をつける作業をいとも簡単にやってのけるシーマンシップに感心した。講神さんが持っていた「Boat Works」という本はとても役に立つ。英語版だが写真が多く、メンテやレストアの情報がとてもよく分かる。お昼は、えり子さんが2人を「アース」に招待。ビールで乾杯。昨日那須さんからいただいたソーメンと天麩羅を食べた。4人で食べてもまだ余った(那須さんからはかぼちゃの煮物ももらっていたが、これは2人で夕食に食べた)。アンテナチューナーの接続を直してオケラを聞いた。山田さんがMMを読んでいる声が聞こえたが、接続部に接点復活剤を試したりしているち機会を逸してしまった。立尾さんのお祝い会は、一品持ち寄りで行うとのこと。船生活ではままならず、ビジターセンターに出かけるついでに生協に寄って、スイカを冷やしておいてくれるよう頼んだ。「なぎや」のお風呂は宿泊客で混んでいる様子。船で散水栓の水を浴びた。昼間の地熱で温水がずっと続いて出た。

寄り合って ヨット暮らしは がまん会



[131] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/09(水) 10:41
8/8 強い風が吹いている。おかげで暑さをしのげるが、あの台風が戻ってきたのかと思うと複雑だ。湾に入ってくる波も休みなく船尾に打ち付けて、いやな音を立てている。GPVでは、台風5号は北の高気圧に押され太平洋に再度抜け出てくるので、8/11ごろまで太平洋沿岸は風が強い。伊豆諸島付近は8/10ごろにいったんおだやかになりそうだが、小笠原付近ではずっと7〜8mの風がやまない。しかし、8/15ごろには九州方面から低気圧が近づくので、猫には少し風が強いが8/12あたりの出港が1つのチャンスかもしれない。これを逃すと8/20過ぎまでまた動けなくなる可能性がある。笠原さんは、船員になったつもりで暮らしてください、というのだが…。桜井さん夫婦がやってきた。今日の出港は中止だそうだ。かねて顔見知りの立尾さんも交えて四方山話。青木保さんが斉藤実さんを桜井さんに紹介したそうだ。以来、斉藤さんも何かにつけ桜井さんに世話になっているらしい。詩人のサトウハチロウは若いころ父島の少年院に送られてきた。島の人たちは少年たちの面倒も見た。当時は船外機もない時代。南島の漁場に行くのに野羊埼を回るのは一苦労。少年たちが州崎の細い低地(いまここに空港建設の話がもちあがっている)をかついで、反対側の瀬まで船を運んだそうだ。桜井さんもお礼にサワラを渡したそうだ。少年たちの食料の補充になった。いまでも小笠原丸のロビーにはサチウハチロウの「空」という詩が飾られているとか。今でこそ小笠原はダイビングのメッカ。各地を渡り歩いたダイバーも、最後はこの、自然が世界一守られている小笠原に落ち着くのかもしれない。マイヨールとも親交のあった日本のダイビングの草分け鴨洋一郎(?)が小笠原に来たとき、機材がないので桜井さんたちは消火器を改造して空気ボンベにしたそうだ。講神さんが昵懇の小笠原タクシーの社長からエンジン付の大型溶接機を借りてきて、立尾さんと一緒に「オケラV」のパルピットの修理を始めた。立尾さんはこの道のエキスパートらしく、アーク溶接だが、保護眼鏡も着けず、通電しているはずの金属部分を平気で握ったりしている。あとで聞くと、作業中瞬間的に目をつぶっているのだそうだ。電気については最初ビリッと来るが体が濡れていなければ大丈夫だと、何ともスゴイ話。立尾さんのところに漁師「シンゲンマル(?)」の親方オサムさん(?)に連れられて高校生がやってきた。都立日本橋高校のヨット部吉田真也君。若洲で420に乗り練習しているとのこと。夏休みの体験学習の課題で漁師体験を希望し、自ら漁協に連絡をとり、2週間の予定でやってきたのだという。ここの漁協はそうした若者のために寮まで用意して後継者づくりをしているらしい。クルーザーに乗りたいというので、名刺をあげた。えり子さんが、那須さんのお宅に忘れ物を取りに行って、奥さんからまた、マンゴー、野菜のいためもの、たくあん、菓子類など、たくさんの過分のいただきものをして帰ってきた。ご主人もちょくちょく船に来て話しかけてくださる。島でも有名な面倒見の良いご夫婦と聞く。マナミさんも8/8ごろ出発と聞いていたので見に来た、と忙しい時間を割いて寄ってくれた。滞在が長引きそうだというと、昼間は使っていない自宅(民宿とは別)を使ってよいと言ってくれる。「もてなし」と言ってしまえばそれまでだが、信じられないような人たちがいる島だ。夕方、吉田君がひと泳ぎでもしたのか、海パン姿で遊びに来て「アース」の見学。ジャニーズ系の東山紀之に似た美少年に、男嫌い?のユリンが逃げもせず、じっと見ていた。立尾さんに呼ばれて、今夜の「お祝い会」に彼も出席することになった。小笠原ヨットクラブ主催の「立尾さん単独無寄港成功を祝う会」は、父島屈指の土産店「マルヒ」の社長(ヨットクラブ元会長)の所有するログハウス(通りに面した1階は「小笠原ツーリスト」がテナント使用)のラウンジで開かれた。出席は、菅野会長夫妻、講神さん夫妻、林君夫妻、「オケラV」クルーの若者夫婦・北海道出身のおじさん・秋田犬ブリーダーの女性、それにヨット乗艇希望の島の保育士の御嬢さん、カイジンの山田さん、菅野さんの会社「フローラ」の社長で村会議員、「マルヒ」の社長、小笠原診療所長の事務長、水野さんの奥さん、それに私たちと吉田君。私の持って行ったモエシャンで乾杯。漁師と港で張り合った頃の草創期、毎日前浜でレースとパーティに明け暮れた最盛期、そして返還50周年を機に昨年再開した「小笠原ヨットレース」の話でもりあがった。持ち寄りの料理は、巻き寿司・サワラの島寿司・ピザ・ゴーヤのフライ・コンニャク鶏肉の炒めもの・煮込みハンバーグ・パパイヤのシリシリサラダ・キュウリの漬物・バケットのオープンサンド・ホットドッグなど。私たちの持って行ったスイカとシャンペン以外はほとんど手作りだった。立尾さんは、南十字星(小笠原では8月のある時期見えるそうである)をデザイン化したヨットクラブのフラッグと、タダミ氏デザインの小笠原ヨットレースのTシャツをプレゼントされていた。私たちは、持参した市民ハーバーのフラッグとヨットクラブのフラッグをペナント交換した。パーティへの行き帰りは、マナミさんと迎えに来た山田さんの御嬢さんが、車で送り迎えしてくださった。

身をまかす ヨットでつながる ひとの輪に



[132] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/10(木) 14:09
8/9 台風5号が温帯低気圧に変わった。しかし進路はやはり太平洋岸に抜ける公算が強く、太平洋沿岸の風はしばらく弱まりそうにない。8/12ごろの出港がワンチャンスか。そのあとは8/20過ぎにならないとメドが立たぬ状況に変わりない。立尾さんは明日出港するとのこと。給油するというので、こちらもついでに漁協直営ガソリンスタンドの諸角君に電話して、タンクローリーで来てもらった。単価リッター183円(免税)。ちなみに武本氏の漁協直接給油の場合の単価108円は本当で、諸角君によれば、一般客と漁師では価格設定が違うのだそうだ。ただし漁協は漁船相手なので給油ノズルも微妙な調整がきかず、ヨットなどではこぼれるのを嫌う人も多いとのことだ。免税券処理のためスタンドに立ち寄った際、吉田君の乗っている漁船「神源丸」を訪ねた。親方は意外に若く40代か。こちらもなかなかの男っぷりである。吉田君は留守だった。全長17mのこの漁船、進水してまだ日も浅く、塗装含め全体にきれいな船であった。若者にはよい職場になるかもしれない。立尾さんが船底についたエボシ貝をとるため、船の周りを泳ぎ始めた。太平洋の荒波にも負けずに付着した貝を取り除くのは、思った以上に大変だったようだ。えり子さんが水から上がってきた立尾さんに、ホースを貸してあげた。ポータブル電源が陸電経路で入らない原因はケーブルにあった。ケーブル両端のコンセントの電線が真っ黒になっていた。磨いて付け直すと、スムーズに入電するようになった。ケーブルを変えればあの充電器も生きているかもしれない。もしそうなら、出発間際のあの騒ぎはなんだったのだろうか。立尾さんが外で呼ぶので顔を出すと、一杯のお椀を手に立っている。「ぜんざい」とポツリと言う。ピンときた。立尾さんが、疲労困憊した荒海であと一仕事する際に体と心に活力を与えるために食べたという、あのぜんざいだ。我々へのお礼の印のつもりに違いない。いただいてすぐに二人で分けて食べた。なるほど、力がわいてくるような気がした。最後の日ということで、立尾さんは親しくしている島の女性から天麩羅をご馳走になると出かけた。帰ってきた立尾さんと寝酒にバーボンを飲んだ。夜半激しい雨になった。

ぜんざいを 持ってはにかむ 冒険者



[133] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/16(水) 20:09
8/10 風が吹いている。低気圧に変わった5号が残した西風だ。今日・明日と徐々に落ちていくが、西からまた別の低気圧が近づいている。以後気圧配置は複雑化する。8/12に出るか次のチャンスとなるであろう8/18ぐらいまで待つか。笠原さんに電話すると、出るなら今日にでも出た方がいいと言う。それは無理だ。給油・給水は終わっていたが、渡航4日分の食料を調達をせねばならない。オガ丸入港の今日以降ににそれは予定していた。しかし、笠原さんが次の低気圧の影響が大きくならぬうちにと8いう心配もわかるので、明日出港することに決めた。食料は入手できたものだけでよいだろう。今日は立尾さんが出港する日でもある。10時近くになって見送りの人が集まり始めた。山田さん、講神さん、オケラのクルーの女性、税関の人、それに私たち。たまたま那須さんのご主人もいた。林君もぎりぎり駆けつけた。「また来るよ。今度は台風は連れて来ないからね。」それが立尾さんが残していった言葉だ。皆で遠ざかる船を見送っていると、マナミさんが車で駆けつけて来た。フラダンスの先生らしく、生花で作った素敵なレイを持っていた。「かけてあげたかったのに」。振り返ると、防波堤のずっと向こうでマストが大きく揺れていた。ポータブル発電機が使えるようになって、すこしだけ電化生活が戻った。午前中、風が涼しいコックピットのテーブルにパソコンを持ち出した。今日はビジターセンターに行く暇はない。えり子さんの食料買い出しのほか、私もいくつか買い揃えねばならぬものがあったからだ。えり子さんと交替で自転車を使った。「いなさ」という28フィートのヨットが、保安庁のボートに曳航されて入って来た。香川県のヨットだ。山田さんが言っていた世界一周をめざすという、あのヨットに違いない。もやいをとってあげた。えり子さんが差し出した冷たいお茶をうまそうに飲んだこの御仁。80がらみの、ひげも白い男性。しかし言葉少なめで愛想がない。疲れているのかもしれない。それもそうだろう、保安庁の事情聴取もこれかららしいから。そっと見守ることにした。われわれの小笠原最後の夜は、思い出の居酒屋「なぎや」で、と思っていたが、オガ丸入港直後の飲食店はどこも大盛況。風呂も混んでいたので、また散水栓で水浴びして、夕食は弁当にした。えり子さんがいつになくビールを所望した。思えば1か月と4日の滞在となった。お世話になった方々に明早朝の出港決定を告げた。菅野さんにだけは、サイン帳と水洗キー返却のため昼間に伝えてあったが、ほかの方への連絡を間際にしたのは、見送りの労をかけたくなかったし、かといって黙って出るのも気が引けたからだ。夜、「いなさ」の老ヨットマンがバケツを両手に下げ、暗い公園の水場に向かうのが遠くに見えた。挫折から立ち直れたのだろうか。どこの泊地でもよく見かけるし、自らの姿とも重なる風景だが、ふと孤独を感じたのは、ここが小笠原だからであろうか。すべてのヨットがオケラや小笠原ヨットクラブと関わりを持たなければならないというわけではないが、小笠原に来る以上、特に山田さんに認知いただくことは、必須と考えておくことをお奨めする。このヨットマン氏、小笠原は2度目というが、どうやらそうしたことには無頓着なままやってきたのかもしれない。

野良犬も いてかまわない ヨット界



[134] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/17(木) 10:05
8/11 5:58出港。岸を離れてすぐ、菅野さんがバイクで駆けつけて下さったのが見えた。岸には桜井さん夫妻と那須さん夫妻がいて、講神さんがもやいを投げてくれた。立尾さんと違い、ただ小笠原に来ただけの我々に見送りは面映ゆかった。長居してお待たせするのも心苦しく、予定時刻より早い離岸だった。桜井さんからは、稲荷ずし・卵焼きのお弁当と冷凍のサワラの半身をいただいた。那須さんからは瓶詰のシャケとハチミツをいただいた。何度も手を振った。二見湾を出たのは6:30。西島や兄島瀬戸を見ながら、桜井さんや山ちゃんと釣りに出たことを思い出した。快晴、風は北西6〜7m、波1.5〜2m。さほどではないが、風と同方向からのうねりが激しく、これがしばらく我々を苦しめることになる。2ポン、インナージブ、オートパイロット。ジブを上げるとうねりによるアップダウンがいくらか減った。10:00ごろケイタ(婿島)に向かうダイビングボートが追い抜いて行った。懐かしく16チャンネルで呼び出したが応答なし。どうやら父島を引きずっているのは自分だけのよう
。12:20オケラネットにチェックイン。昨日出港した「エオリア」の声はよく聞こえるが、山田さんの声はほとんど聞こえない。中継に出てくれる局はあったが、終了時間まで結局山田さんとは連絡が取れなかった。今日から4日間は二人だけ。私が昼間睡眠をとり、夜間えり子さんが休むパターンをワッチの基本にした。14:30〜17:00、夜のため私が仮眠した。午後から雲が出た。相変わらず船はローリングし、風上いっぱいに上ろうとしているので、ブームが左右に揺れいやな音を立てる。夕方、カツオドリがバウにとまった。最初1匹、その後2匹。航海灯をつけたが逃げない。小笠原を出ると携帯もインターネットも使えない。衛星電話を充電した。笠原さんからは毎日朝えり子さんが天気概況を聞く。藤野さんにもGPVによるセカンドオピニオンのバックアップを昨日お願いしてあった。藤野さんへの連絡は夕方ということにしてあった。出港前に最後に見たGPVで風は夜には落ちることになっていた。GPVの広域予報の更新は毎朝4:00だから、この時点で風について新たな情報はえられないが、1日4回更新の波予報で確かめたかった。今日一日波に苦しめられたからだ。しかし、藤野さんからは波には変化なしとのこと。弱い雨の可能性も伝えられた。少し気落ちしたが、船の揺れを止める方法を相談したら、ブームの安定は機走速度に関係があるのでは、メイン下すとしたらジブはジェノアにしないと揚力不足では、いずれにせよ暗いうちはガマンして作業は明るくなってから、など、的確なアドバイスをもらった。いちじるしい彼の成長ぶりに目を見張る思い。夜間は万一の衝突を考えて3〜4ノットに落とす。レーダーをつけてレンジを1.5NMにシフト。雲っているはずなのに満天の星。それでも海は暗く何も見えない。波間に夜光虫。藤野さんの言ったとおり一時雨が降って上がると、雲間に月が出た。海面は明るくなった。海は七変化。見ていて飽きない。バウの2羽の鳥は夜通し止まっていた。

これほどの 島の心を いかにせん



[135] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/17(木) 15:17
8/12 朝まで止まっていた2羽の鳥は、よく見るとカツオドリでなくオオミズナギドリのようだ。飛び立って船の周りを1時間ぐらい華麗に舞って見せてくれた。海は相変わらず北西からの弱い風と嫌なうねりが続いている。笠原さんによれば、今夜から明日にかけては風がもっと上がるとのこと。明日になれば北から南に回り穏やかになると言うが、うねりだけでも収まってくれればいいのだが。エンジンオイルとステアリングオイルが気になっていた。海が少し落ち着く合間に点検することにした。ヒーブツーしたかったが、波に比べ風が弱いのか、セールバランスがよくないのか、成功しなかった。やむを得ずそのままエンジンを止め、漂流状態で点検。オイルを1リットル補充、クーラントも見た。ステアリングオイルが大問題。ゲージの半分ほどに減っている。また盛大に漏れていた。朝木さんが漏れ箇所を発見して直したはずだったが、また違う場所か。とりあえず補充してエア抜き。今日は午前中私が仮眠。12:20にオケラに再チェック。昨日よりは山田さんの声も聞こえたが、聞き取れるほどではない。立尾さんが順調に航海している交信は聞こえる。山田さんへの中継依頼を発信したが応答がない。もしかすると受信はしているが電波が出ていないのかも。オオミズナギドリのトビウオ漁を見た。朝の鳥とは別と思うが、この日、船の周りに沢山のオオミズナギドリが飛んで来た。船に驚いてトビウオが飛ぶのを狙っているらしい。マグロはトビウオが空中に出た後も水面の影を追って着水地点で捕まえると昔読んだ記憶があるが、オオミズナギドリは、空中に出たトビウオを見つけるとそれを追いかけ、魚が着水すると自ら水に飛び込んで捕獲するようだ。見ている限り空中で捕まえることはないようだった。船は鳥島をめざして進んでいる。鳥島は八丈-小笠原航路の距離的にほぼ中間地点だ。しかし北西の風で西に上るコースがとれず、どうしても東寄りのコースになってしまう。東寄りの方が八丈への直行コースなのだが、帰路には往路見られなかったソウ婦岩はじめ、鳥島の手前から列なる島や岩を見たいと思っていた。小笠原で貞満さんに聞いた八丈には西から回り込んで入るのがよいというアドバイスも念頭にあった。ジブを下して何とか風上の西に進もうとしたが、距離を計算するとソウ婦岩到着が夜になってしまうのであきらめることにした。朝笠原さんから聞いた風の強まりも気になっていたが、このうねりが何が原因でいつまで続くかも知りたかった。藤野さんからは、風が強まる傾向はGPVではよく分からないとの返事。おそらく複雑な気圧配置が局地的に風の強弱を生むのかもしれない。うねりの原因については台風など特定できる要因は確認できなかったようだ。彼は風波によるうねりとすれば当分続くだろうとの見解を示した。藤野さんと電話しているときに、えり子さんがとんでもないことに気付いた。3の燃料タンクが予想外に早くほぼ空になってしまったのだ。えり子さんがすぐに2のタンクに切りかえ、エンストはまぬかれたものの、以後、八丈島に着くまで、燃料不足に悩まされることになる。「アース5」には、3のタンク(300リットル)、2のタンク(250リットル)、1のタンク(150リットル)の3つのタンクがある。うち1のタンクは出航前に取り組んだ内部の掃除が不完全で、溜まったゴミを吸う恐れがあり使いたくない。今回のクルージングでは3のタンクと2のタンク、および予備のポリタン2個を使うつもりで来ていた。これはことによると危険覚悟で1のタンクを使わざるをえない場面があるかもしれない。今日風に抗して機走に頼り過ぎたのもよくなかったかもしれない。ターボエンジン維持のため帰路は3000回転を続けたせいかもしれない。計算すると3000回転では1時間10リットルを費消したことになっていた。明日からは燃料の残量を厳密に計算して走らねばならないだろう。とりあえず今夜は3ノットキープの微速運転。満天の星。ソウ婦岩見物をあきらめたとしても、完全に東コースを取ったわけではない。オートパイロットは360°に合わせてあった。北斗七星がよく見える。期せずして北極星をめざして走ることになった。突然右舷前方の闇に灯火らしきものが見え、急速に大きくなった。灯火の規模はかなり大きい。赤い航海灯が見える。本船に出会うなんてまだ信じられなかったが、16チャンネルで呼びかけてみる。「前方の船舶、応答願います。当方が避行します。」「リースントゥリー I'll go straight」応答は英語だった。「リースントゥリーって何だっけ」「すぐにかな、先にかな」えり子さんが答える。とっさに「OK、OK」と私が送信。すぐに「OK Thank you」と返答があった。やがて闇で見えないその外国船が、船尾灯を残して消えていった。


みずなぎどり 君らもペアで ツーハンド



[136] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/19(土) 13:37
8/13 夜半過ぎ、ワッチしていたえり子さんの異変を知らせる声に跳び起きた。「風が急に強くなっている」という。月も星も隠れ周囲は闇。突風に襲われた。すぐに土砂降りの強い雨が続く。夏用の簡易合羽を着ていたが、ずぶ濡れになって寒い。スコールは熱帯でも冷たいと言った立尾さんの言葉を思い出した。セルの下にはいったのだろうか。いずれにしろ真っ暗闇の中。どういう状況なのか判断できない。とりあえず緊急体制をとった。えり子さんにキャビンの中にはいってハッチも締めてもらった。万一転覆したとき水の進入を防ぐためだ。雨と風は30分程度で、すぐに月も出た。しかし厚い雲でもあるのか、不気味な闇が周囲前後左右を取り囲んでいた。ふたたび襲ってくるかもしれない。二人とも冬用のカッパで完全装備し、PLB付のライフジャケットを着けた。私が寝る番になっていた直後だったので、とりあえず私が先に寝ることにし、デッキで横になった。えり子さんがワッチを続けた。朝まで、本来ならもう一度私のワッチの番があったのだが、そのまま明け方まで眠らせてくれた。こういう時はいつもえり子さんは頼りになる。不安な夜が明けた。異常事態はその後なく、穏やかな海に特大の朝日が上がった。朝食前にエンジンを止め、いつもどおりオイル等の点検補充をしたあと、ポリタンの虎の子燃料32リットルを3のタンクに入れた。残量と合わせ50リットルはあるだろう。これを最後まで温存し、2のタンクほぼ200リットルを使えるまで使うことにした。燃料に関する方針は以下のとおり。2000回転なら多く見積もっても1時間7リットル使うことはないだろう。ほぼ満タン入っているから30時間近くは確実に持つはず。2のタンクはセンサーが壊れているが、半分量を過ぎたころを見計らって、タンクのフタを開けて直接残量を調べながら走る。2のタンクが底を尽きそうになったら、エンストせぬようセンサー付きの3のタンクを開け、最後の50リットルは、今度はセンサーを見ながら慎重に走る。幸い笠原さんからは、今日から3日間は穏やかと聞いている。フルメイン・ジェノアの機帆走が可能だろうから、八丈までは確実に到達できると見込んだ。もし到達できなければ、入港分だけ燃料を残して、あとはセールで何とかするまでだ。北西の風1m、波0.5m。うねりのない紺碧の大海原を、2000回転6〜7ノットで機帆走した。順調、楽勝と思いきや、15:00頃になって、前方に大きなセルが見えてきた。雲の下で雨が降っている。周囲が暗くなってきた。左にも少し小さいセルが見える。間を何とかすり抜けようとしたが、やはり無理だった。「天気の変化は逃げ切れるものではない。ヨットでは受けて立つことも必要」という立尾さんの声が聞こえた。セルは中心だけでなく周辺も怖いという水野さんの言葉も思いだし、それ以上あえて離れるのをやめた。表現できぬほどの雨と風。雷は鳴らなかったので超特大というわけではなかったろうが、メインセールをリーフする暇もなくそのまま突入。なすすべなくオーパイに任せて突き進んだ。ほどなくセルは何とかくぐり抜けたが、海の状況は一変していた。あれはちょうど前線に発生したセルだったのかもしれない。以後、風は北西から北東に変わり、波も大きくなって再びうねり波と闘うこととなった。笠原さんの言葉は何だったのだろう。我々のいる位置が想定と違ったのだろうか。夜の藤野さんとの連絡では、彼は我々が低気圧のヘリにいるのではないか、もしそうなら低気圧が東に移動しているので明け方にはおさまるのではないか、との見解を述べた。八丈方向に針路を取るとジブがばたつくバウが。かといってジブを下すと波でバウの上下が激しくなる。ジブがばたついた状態で速度も2ノットに落ちているが、やがて迎える夜間の航行スピードにちょうどよいので、そのまま走ることにした。

海神よ 心変わりか 俺無実



[137] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/19(土) 18:16
8/14 オールナイト航路最後の夜が明けた。東の空が明るみつつあるが、月はまだ中空高くあり、前方はまだ深い闇の中にあった。えり子さんとワッチ交替した夜中1:00過ぎには、同じようにジブははためいていたが、風はすでに北西から北東に変わり、風と波はおさまりつつあった。笠原さんに電話すると、昨日の風はやはり低気圧に吹き込む風だったようだ。今日は穏やかだろうとのこと。タックを返して、裏風を解消する角度に下げたら、速度が2ノットから4ノットに上がった。このままエンジンの回転を上げていけばよい。心配はただ1つ。燃料である。8:30、海上でヒーブツーして始業点検の際、今日はタンク2の点検口を開けて減り具合を調べた。満タン時より5cm下がっている。1cmにつき8リットルの計算だから、40リットル費消したことになる。満タン200リットルだからあと160リットル残っている。あと60マイルほどだから、6ノットで走れば10時間。今日は穏やかだから、2500回転で1時間7リットル使ったとしても、70リットルで足りる。安心、安心と胸算用。天気快晴。暑い。一路八丈めざす。ところが、午前中仮眠して12:30に念のため点検口を開けて計ると、さらに8cm下がっている。4時間で64リットル使った計算になる。ンッ。1時間17リットル? とんでもない数字が出てきてしまった。これではモーターボートなみではないか。信じられぬことではあるが、前回の数字に照らせばあと100リットルも残っていない。この時点で八丈まであと38マイル。時間にして6時間少し。1時間17リットルも使ったら100リットルでは足りない。タンク3の非常時予備を使ってギリギリということになる。そもそもこの燃料費消計算は、エンジン取説のシリンダー容量と回転数と巡航速度から割り出したもので、実際に計測したものではない。場合によっては、ピストンリングの摩耗によって思わぬ非効率な燃費になっていることだってないわけではない。とりあえず最悪の場合でもなんとか八丈に到達できる計算なので、そのまま走るとして、以後は2000回転で1時間ごとに計ることにした。13:30、14:30、と計って気付いたのは、点検口の内部が管になっていて、タンクのわずかな揺れで油面が上下することだった。1回目と2回目で大きく計算値が違ったのはそのためだった。タンク2にはまだ少なくとも100リットル近くは確実に残っていると見られた。いちおう燃料不足の心配がなくなってからは、もっぱら油面のいちばん下がった時を見計らって、回転数を2700に上げたりしながら、実際の消費量を計測しようと試みた。15:30、16:30の回まで含め出した結論としては、燃費は1時間あたり、2000回転で5リットル、2300回転で6リットル、2500回転で7リットル、2700回転で8リットル、3000回転で10リットルということになる。午後2時ごろ青ヶ島の横まで来ていた。風が北に回りブームが左右に触れて速度も6ノット以下になるので、メインセールも下げ完全に機走に切りかえた。まだ燃料の心配が解消しておらず、直行コースを変えたくなかったからだ。それにやがて黒潮にぶつかれば、エンジンで突っ走るしかないと考えていた。ラッキーなことに、青ヶ島と八丈島の間を流れていた黒潮は、南西から北東へ。ほぼ真北をめざしていた船とまったく同じ方向ではなかったが、それでも7ノット、8ノットを超え最高9.6ノットを記録。大幅な時間短縮となった。南端の小岩戸ヶ鼻を過ぎ、西端の石積ヶ鼻を回ると、八丈富士が夕焼けの中に浮かび上がり、神湊に着いたのは、当初の予定より1時間以上早い6:45、まだ明るいうちであった。黒潮のおかげである。東から神湊に入るのは初めてだったが、迷うことはなかった。夏季シーズンなのでダイビングボートなどで込み合っていないか心配したが、漁協もお盆休みとかで、むしろ人気もまばらな静かな泊地となっていた。

八丈は あの雲の下 帰り来ぬ



[138] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/19(土) 20:27
8/15 昨日はよく寝た。山田さん、菅野さん、講神さん、桜井さん、那須さんにお礼の電話を入れ、八丈到着を報告した。山田さんからは、八丈のオケラ仲間で無線機を見れる人がいないか連絡してみると、ありがたいお言葉。今日から3日ぐらいは本州を横断する低気圧の影響で海上は風が強く、八丈に滞在せざるをえない。往路で世話になった釣り宿「朝菊」に電話した。お盆の真っ最中。ダメもとで聞いたら運よく15・16・17日と部屋が予約できた。3日とも夜はえり子さんが宿泊し、私は夕食後、猫の番で船に戻るということで。航海中に食料も食べつくしたので、買い物のため車を借りたかったが、あいにく「朝菊」の車は故障中とのこと。レンタカーを探したが、これはあいにく本当にどこも満杯。やっとのことで「ブリ−ズ」というペンションの軽自動車を16日の午後だけ借りられることになった。山田さんからの連絡を受けた高橋さんという方が見えた。八丈島にヨットを持つオケラ会員だ。正確に確認したわけではないが、私たちが小笠原に発った際、山田さんに情報を入れた方と聞いている。急いでいるさ中にとりあえず様子を見に来たとのことで、しばらくお話したあと、そのまま帰られた。「朝菊」の食事は、あいかわらず値段の割に考えられぬほど豪華。今日の魚はアカイサキとハチビキ。食事中、山田さんから頼まれたとのことで、菊池さんという方から電話があり、明朝無線機の点検をしていただくことになった。港に戻ると夜遅く雨が降り出した。

猫番の 夜の港は 一人酒



[139] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/19(土) 23:17
8/16 5時に目覚めると雨が降っていた。注意していたものの、開いた窓から少し降り込んでいた。宿にいるえり子さんから、昼からは晴れると電話があった。猫たちのエサをやり、ウンチの始末をした。10:00過ぎに昨夜電話のあった菊池さんが、介護中のお母さんと一緒に船に見えた。無線機を見てもらった。 電波は送・受信ともできているとのこと。しかし、SWR値を測ると2〜3で、反射波が強く送信波を減殺している可能性がある。受信はできるが送信できないのはそのためではないか。アンテナの接続部に問題が生じていると考えられるので、設置した人に見てもらうほうがいいとの診断。菊池さんは小笠原にも10年ほど居て、モーターボートを所有し、山田さんとは家族ぐるみの付き合いだったとか。今は家族を東京に残し、お母さんの介護のため5〜6年前に単身島に帰郷。今は菜園を営む暮らしだとか。小笠原の島レモンをお土産に差し上げようとしたら「たくさんあるから」と固辞された。後刻彼の農園を見て納得することになる。昨日より船の近くでカメの写真を撮っている娘さんがいた。写真家八木さん。島でアルバイトしながらもう2か月になるという。今日も船に来て絵葉書の作品を見せてくれた。午後は、やっと半日確保したレンタカーで温泉と買い物。温泉はいちばん遠い「見晴らしの湯」。隔日男女入れ替えで今日は女性が露店風呂。えり子さんご満悦。帰路、菊池さんの「菜園」に寄った。菜園というより、野山に自生する植物と一緒に野菜を植えて収穫する原始農園。本人も実験農法と言っていた。敷地の向こうの谷まで広がったマクワウリは毎年4000個ほど出荷するそうだ。所狭しと、とまと、かぼちゃ、きゅうり、へちま…、もちろんレモンも、たくさんの種類の野菜や果物が生えている。唯一耕作らしいのは、ビニールハウスの中の辛子類。お土産に、南米産のハバネロ、それより100倍辛いキャロライナリーパ、辛さでギネスブックに載った300倍辛いジョルキアを、袋いっぱいたっぷりといただいた。ジョルキアはFBIが催涙弾に使っている材料だから注意するよう言われた。買い物は島で一番大きいスーパー「あさぬま」。隣の「ジャージーカフェ」でアルバイトしている八木さんを訪ね、ソフトクリームを食べた。「朝菊」の今日のお刺身はヒメダイとアカハタ。猫番で帰船。八丈島は連日湿度90〜100パーセント。今夜は風があって、昨日よりすごしやすい。

菜園に 人生定め 島ぐらし



[140] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/19(土) 23:51
8/17 次々に低気圧が動いている。小笠原高気圧はついに勢力を増すことなく秋雨前線に移行するのではとの、テレビ解説も宿で聞いた。明日風が落ちる機会に出港することに決めた。笠原さんからは、10mの風が吹くこともあるので、保安庁の実況風情報なども見ながら注意するようにとのアドバイスがあった。宿の近くのくさや工場を訪ね、直売の真空パックの焼ムロを買った。八丈のクサヤは新島のものよりマイルドだそうだ。私が宿の部屋でパソコンをやっているとき、船に高橋さんが様子を見に来られたとえり子さんから連絡があった。菊池さんに見ていただいたことを伝えたとのこと。自作の新鮮な島オクラをいただいたとのこと。八丈のオクラは大きくやわらかい。「朝菊」の板さんが夕食の席にやってきて、食べ方をいくつか教えてくれた。気に入ったのは、生をミソをつけて食べる方法。今夜のお刺身はカンパチとキンメ。食後、明朝出港のため、朝食用のオニギリを受け取り、二人とも船に戻った。宵の口は蒸し暑かったが、夜半涼しい風が吹いて来た。

夏の島 季節はめぐり 風動く



[141] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/20(日) 01:02
8/18 4:45出港。港の外は案に相違し、結構なうねりがあった。うっかりGPVを確認していなかった。風が2〜3mに落ちる時間と風が7〜8mに再び上がってくる時間が、昨日の予報より、ともに後ろにずれていた。もうすこし遅く出ればよかったが、急ぐ必要もなくなったともいえる。港外のうねりがその風のせいだったか、周囲の地形によるものだったか分からなかったが、いずれにせよ7:00過ぎには風は落ち、海面は穏やかになっていった。海の鳥の種類が変わってきた。小笠原を出たころはカツオドリが飛んでいた。八丈に向かう間はオオミズナギドリが主に見られたが、八丈を出てからはカモメが優勢になった。10:00ごろ、早くも御蔵島が見えてきた。往路では、イルカに会えなかったが、帰路ではぜひ出迎えてほしい。往路では島の北西側を通った。以前来て見たのがその海域と記憶していたからだ。今回もやはりそこにこだわるべきか、それとも…。迷った末、島の南側・東側・北東側を半周するコースをとった。途中イルカウォッチング船と思われる船を見かけたが、ついにイルカと会うことはできなかった。1時間ほどのロスになったが、海が穏やかだったので気にならなかった。あきらめ、三宅の阿古をめざして進む途中、潮のせいか急に6ノットから8ノットに速度が増す海域があった。そのときだった。えり子さんが「あそこにいる」と声を上げた。見ると200〜300m先の静かな海面に2〜3頭から4〜5頭のイルカがいるのが見えた。近づくと寄って来てまた離れたりして泳いでくれる。メインセールを上げていたが、ほとんど無風。われわれも自由に静かに動いて、イルカに遊んでもらった。彼らと別れたのは、三本岳が近づき、もう阿古港のすぐ手前だった。港には先着2艇のヨットが居た。いつもの入り口対岸の岸壁はそのヨットと漁船で留まりにくかったので、手前の岸壁に留まった。東京都の試験船とかがいつも留まっている場所だそうだが、近くにいた漁師さんが、どうやら知り合いらしく、その場で電話してくれ、OKを出してくれた。その人の話では、お盆にはプレジャーボートでいっぱいだったそうだ。共栄荘に電話すると、山田君はもう退院して民宿も再開したそうだ。今日は船で寝て、明日泊まりに行くことにした。大島に発つのはその翌日か。

イルカ君 やっと会えたね ありがとう



[142] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/20(日) 10:57
8/19 「ホテル海楽」で朝食バイキング、900円。昨日留まっていたカタマランが出て行った。「FUKUMARU」。母港の保田に帰るそうだ。昨日の漁師さんが、郵便局に行く足は大丈夫かと声をかけてくれた。実は、久里浜郵便局にお願いしていた不在中の不配達期限が昨日まででだったが、延長申請を忘れており、その手続きに郵便局に行かなければならないことを昨日夕方になって思い出したのだ。翌日は土曜日。午前中やっている郵便局をその漁師さんに聞いたのだった。神着地区の本局を教えてくれた。神着地区は島の北端にある。車がないと行けなかった。共栄荘で貸してもらえると答えた。漁船だまりを見ると「伊澤丸」がいなかった。出漁したらしい。伊澤さんには往路会えなかったが、また会えないかも。今日は銚子沖にいた低気圧が去っていくが、南に発生した低気圧が北上してくるので、昨日より風が強くなる。明日の方が穏やかになるというGPVの予報なので、出港は明日ということにし、一日休養する。共栄荘で山田初男君と再会。1か月前、ドクターヘリで広尾病院の屋上に運ばれ、カテーテルで血管拡張手術を受け、命拾いした。元気で何より。まだ60歳前。まだまだ頑張らなければ…。車を借り、船で荷物と猫を乗せて、民宿に行く前に郵便局の仕事を済ませた。不在届の延長では久里浜局の青木さんに、小笠原に続き面倒をかけている。一度ならず二度までもなのだが、親切に対処してくれる。彼女の指示通り島の郵便局での手続きに不備があってはいけないのだ。神着地区は島の行政庁舎が集まったところ。車で往復40分ぐらいかかる。帰路、明日からの食料等不足分を買い入れた。民宿での夕食時、初男君と弟さんが食卓に揃い、お母さんが配膳し、宿泊客と一緒にたべる。小笠原の「なぎや」のような自炊民宿も気楽だが、なじみの客の集まる共栄荘も旅宿の味わいがある。偶然仕事で来ている泊り客の中に、小笠原にも頻繁に行く宮崎さんという人がいて、「なぎや」の向かいの「グリ−ンヴィラ」が常宿とか。「治水開発」という会社の社員で、仕事柄菅野さんの知り合いらしく、意気投合した。猫が宿に慣れないせいか、あるいはその逆か、部屋のふすまに爪を立てて、傷をつけた。明日修理代も払わなければ。

することは もう帰るだけ 旅の果て



[143] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/21(月) 21:09
8/20  GPVの予報が夜中のうちに変わっていた。2〜3mのはずが7〜8mまで上がりそう。しかもずっと上り。南にいた低気圧が思いのほか早く北上した模様。明日は落ち着きそうなので、出発を延ばすことにした。しかし、共栄荘は今日から部屋が満杯。荷物をまとめ船に戻った。お昼の弁当にお母さんがおにぎりを、船は暑かろうと山田君が板氷をプレゼントしてくれた。猫たちは船に戻って落ち着いた様子。午前中は、冷房の効いた東海汽船の待合所でパソコン。漁協はこの2〜3日、キンメの水揚げで活況を呈している。伊澤丸も戻ってきたので挨拶に行く途中、ある漁師に呼び止められた。いま「アース」が係留している場所は水揚げの際に使うと言う。「ドケっちゅうのかい」と居直りたいところだが、黙って対岸の、先ほど佐島の「SANTORINI」というヨットが入ってきた後ろに移動した。夕食後、船で涼んでいると、作業を終えた伊澤さんが車でやってきた。飲みに誘う気でいたらしいが、明朝出発が早いので辞退した。黒潮が三宅から離れたこと、カジキ大会のこと、三崎港の造船所跡地のクルーザー所有者のこと、その他いろいろ話した。帰りしな、来年か再来年また来たとき飲もうというと、再来年では生きてるかどうかわからねーぞ、と言い残して行った。夜になって三重県のカツオ釣り船が入ってきて、風呂にでも行くのか6〜7人の男たちが、連れ立ってヨットのそばを通った。「小笠原か、すげーな」と言われ、なんとなく恐縮した。

知り合いの 島の宿屋の 古き友



[144] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/21(月) 22:17
8/21 昨夜のカツオ釣り船は、暗いうちに出て行った模様。我々も4:00起床、5:00出港。北西の風1m、波50cm、予想以上に穏やか。三本岳を背に方位20度、一路東京湾口を目指す。明日は風が上がりそうなので、できれば今日中に浦賀に入り、猫と荷物を降ろしたい。実質それで、旅は終わる。翌日の少々の風も、猫がいなければ何ということはない。しかし今日三崎止まりということになると、明日以降の成り行きはまたちょっと読めなくなる。今日の風は、ほとんど真上り、しかも弱い。セールは上げずあえて機走のみで行くことにした。それでも2500回転で8ノット出た。間もなく新島を横に見て走る。鵜渡根・利島を過ぎ大島が見えてくる頃、風が完全に真上りとなり、6ノットに落ちる。2700回転に上げると7ノット。以後は2700回転を維持。大島にさしかかると早くも房総半島が見えてくるが、三浦半島はなかなか姿を現さない。14:00ごろ、弱いながらも風が南に変わり、追手となって8ノットに回復。それからは速かった。城ケ島・剣崎を難なく越え、海鹿島を通過する際は奥原さんに献杯した。浦賀のサニーサイドマリーナへの入港は15:38、予定から大幅に短縮となった。猫たちは、我が家に帰ったのに、さほど感激している様子は見られなかった。

献杯に 感謝をこめて 旅の報告



[145] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/08/23(水) 00:15
8/22 午後から風が上がるとの予報。9:38浦賀出発、11:40ハーバー到着。旅の最後は順調な締めくくりとなった。ハーバーは今日は休みで、人影まばら。静かな帰港。「パミス」が上架していた。例のごとくハーバーを住み処のようにしている、相川さん、金村さん、下島さんが「お帰り」と声をかけてくれた。舫い作業中に大久保さん、しばらくして岡村君が駆けつけてくれた。うれしかった。小笠原のサトウキビで作ったラム酒「無人酒(ボニンしゅ)」と八丈島の青ムロのクサヤで乾杯。と言っても、駆けつけた二人は車なので飲めない。彼らに報いる(?)つもりで、私一人したたかに飲ませていただいた。私は今日は、電車で帰らざるをえぬ都合のいい日なのだ。二人が帰った後、菅谷さんも来てくれ、成功を祝ってくれた。2か月の旅を思い出し人に語るたび、幸運をかみしめていた。あの台風で船を失っていれば、私の夢はそこで終わっていたのだから。ほんとうに冷や冷やものだった。次は、少々のことでは動じないような、盤石の状態を作り上げて出かけたいと思う。

旅を終え もやう港に つなぐ明日

<完>



[75] クルージング記録 Name:アース 2017/05/24(水) 21:20 [ 返信 ]
<このトピックは当方のクルージングの記録に使用します。当方へのご連絡、投稿は、このトピックへの「返信」でなく、「新規投稿」をご利用ください。>

5/23 出港予定でしたが、強風のため1日待機。
見送りに大久保さん、岡村君がかけつけてくれまし
た。



[76] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/24(水) 21:28
5/24 やっと出港しました。
観音崎を回ったところです。
東京湾はそこそこの風ですが、波がほとんどなくラッキー。
下田方面が現在無風とか。沖合に風波が発生していないせいでしょうか。



[77] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/26(金) 11:05
5/25 久しぶりの大島。
午後から風が上がる予想なので、三崎を早朝出発。
9:00には波浮の手前まで到達。
このまま三宅までとも考えましたが、東寄りに変わった風で横揺れ大きく、猫の体調考え波浮に入港。
波浮はがら空きでしたが、地元村松興業のジャリ船とひと悶着。
目下、関東のヨットマンのために食い下がってます。
明日は雨の予想なので出られそうにありません。
椙山さんに教わった民宿でえらくお世話になってます。



[78] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/26(金) 23:52
5/26 波浮には長年来てるけど、こんなにノンビリしたのは初めて。
それもこれも民宿のオバサンの心づくし。ただただ感謝。
「泣く子と海の利権者には勝てぬ?」のはいつものこと。
強風ため明日も係留延長できるか関係者にお伺いをたてたが、満足な対応えられず。
砂利船業者の横車には片腹痛い思いもさせられたけれど、大島海洋高校の生徒たちの清々しい笑顔に出会えたのが今回のせめてもの慰め。
明日は朝木さんが途中乗船の予定。
ところが、気象予報士笠原さんのバックアップを受けているえり子さんから、今回の航海全体の見通しについて、重大なクエスチョンが提起されました。
どうせ明日も出られないので、ゆっくり考えてみます。



[79] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/28(日) 06:46
5/27 午後朝木さんが合流。
人の世の人情とせちがらさを味わった波浮とも今日でお別れです。
しかし、明日から船を向ける先は、待望の南方海域ではなく、北です。
実は、小笠原方面にある梅雨前線の上りが遅く、どこかでやり過ごすには、かなりの日数がかかることが判明しました。
無線検査のため6/20までに帰ってくるめどが立たなくなったのです。
私の判断の誤りでしたが、思ったより早く小笠原をあきらめる時期が来たということかもしれません。
気象のバックアップをお願いしている笠原さんには6/20の件をお伝えしていなかったので、強行しても停滞する梅雨前線につかまるだけと叱りをいただきました。
こうなった以上、帰って早めに検査を済ませ、再挑戦のチャンスをうかがうのみです。
明日はまた三崎か…。



[80] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/28(日) 22:04
5/28 大島からトンボ帰り。
朝木漁労長はさっそくトローリングの準備。
彼は今回小笠原まで行くつもりで準備して臨んだにもかかわらず、単に引き返すだけの航海に、あえて駆けつけてくれました。
椙山さんにいただいたケンケンの出番でしたが、釣果はありませんでした。
三崎に向かう途中、琴英さんがクジラを発見。
クジラくん、近づく前に潜ってしまい、満足な動画は撮れませんでしたが、今回のクルージングのまさに唯一の天恵となりました。
もしかしたら、必ずしも約束されていないチャンスにかけ、小笠原の海へ、出港以来全力投球してきた琴英さんへのプレゼントだったのかもしれません。
明日はハーバーに戻ります。



[81] RE:クルージング記録 Name:アース 2017/05/29(月) 21:16
5/29 三崎からハーバーへ、蹉跌の帰投です。
しかし最後にフルメインの安定した走りができました。
短期間の訓練でしたが、猫たちも、徐々に慣れた様子。
いくつかメンテの課題も発見できたし、再出発に向けたシェイクダウンと考えれば、今回の航海の意義と総括できるでしょう。
今回、付き合ってくれたのは、琴英さんと、朝木さん。
他の皆さんも、我々二人の今後の航海とリンクして、各自の海外旅行や小笠原・沖縄旅行のオプションと考えてくださればと思います。
そしてそれが「アース」の新しい活動スタイルになればと期待します。
もちろん、藤野さんがいみじくも苦言を呈したように、各自のヨットの力量をもっと上げてもらうことが前提ですが…。

今夜はハーバーに泊り、明日片づけて帰ります。
今後のことは、「ぐるコラ」を見てください。



[1] クルージング記録 Name:アース 2015/07/17(金) 09:08 [ 返信 ]
<このトピックは当方のクルージングの記録に使用します。当方へのご連絡、投稿は、このトピックへの「返信」でなく、「新規投稿」をご利用ください。>

まず、外洋仕様に改造中の「EARTH 5」(2015.6.5)。



[2] 準備 Name:アース 2015/07/17(金) 09:30
試運転(2016.6.28)


[3] 準備 Name:アース 2015/07/21(火) 06:30
最終準備(2015.7.20)
ウィンチ分解・清掃



[4] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/07/29(水) 16:56
出港(2015.7.27)
初日同乗者、見送りの人とともに。



[5] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/07/29(水) 17:04
初日、三崎泊(2015.7.28)
僚艇「パミス」と会いました(写真は翌朝)。



[6] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/07/29(水) 17:37
<下田滞在2日目>
昨日下田に着きました。
川岸の泊地。
今日は1日ここで過ごします。
6連目、重なる漁船をものともせず、ランドリーに出かける女性陣。(2015.7.29)



[7] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/07/30(木) 20:05
御前崎通過。
福田に向かいます。(2015.7.30)



[8] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/02(日) 20:48
<福田滞在2日目>
福田港屋台「漁師のどんぶり屋」。
(2015.7.31)



[9] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/02(日) 20:53
大王崎波切港魚市場前岸壁(2015.8.1)


[10] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/02(日) 21:00
五か所湾志摩ヨットハーバー(2015.8.2)


[11] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/03(月) 21:24
熊野灘。久しぶりの帆走。九木へ。(2015.8.3)


[12] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/05(水) 21:58
勝浦港(2015.8.4)


[13] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/05(水) 22:09
北さん合流。周参見港。(2015.8.5)


[14] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/07(金) 05:40
ダイビング船に乗る。周参見港。朝。(2015.8.6)


[15] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/08(土) 16:00
田辺湾、南紀シータイガーマリーナの朝。(2015.8.7)


[16] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/08(土) 16:02
<和歌山マリーナシティー滞在2日目>
和歌山マリーナシティーであった横浜のヨットマン。
(2015.8.8)



[17] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/09(日) 21:08
<和歌山マリーナシティー滞在3日目>
和歌山ラーメンを探して。
北さんの車大活躍。(2015.8.9)



[18] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/10(月) 16:07
鳴門海峡。転流20分前大橋通過。ジャストタイミング。
淡路島湊港へ。(2015.8.10)



[19] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/13(木) 07:26
淡路島1泊後、小豆島到着(草壁港町営桟橋)。(2015.8.11)


[20] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/13(木) 07:30
<草壁港滞在2日目>
小雨模様もヨットマンは気にしません。
レンタサイクルで、ダイビングポイント探し島めぐり。(2015.8.12)



[21] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/13(木) 21:41
<草壁港滞在3日目>
「桟橋食堂」ロンちゃんと中平小母さんの娘さん。(2015.8.13)



[22] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/14(金) 17:25
西宮一文字ヨットクラブの皆さんと。
小豆島大阪城残石記念公園町営桟橋にて。
(2015.8.14)



[23] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/16(日) 09:05
漁労長のお出まし。
小豆島土庄港公共桟橋。係留料金何と50円。ただし昼間のみ。
(2015.8.15)



[24] RE:クルージング記録2 Name:Mas Takabe by IYC MAIL 2015/08/16(日) 10:22
こんにちは、小豆島北浦港での短い出会いでしたがー
長い航海の様子を拝見しました、引き続き平易で
想い出深い航海を祈りますーー
先に写真を頂いてしまいましたー、
 西裳一文字ヨットクラブ
  Prestige Takabe
SSCC Tanigawa
SSCC2 Yamanokawa
MorningStar Ohhara

> 西宮一文字ヨットクラブの皆さんと。
> 小豆島大阪城残石記念公園町営桟橋にて。
> (2015.8.14)


[25] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/17(月) 01:00
豊島の予定泊地が水深不足のため牛窓ヨットハーバーにお世話になり、その後、今日は多度津に来ました。
金毘羅参りの時間はとれませんでしたが、世界一周中のカタマラン「ウミネコ」(43フィート、ランカウイ船籍)と深更まで交流しました。(2015.8.16)



[26] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/18(火) 23:48
弓削島「海の駅」上島町町営桟橋。隣はニュージーランド船籍の50フィート級カタマラン。藤野さんとここで合流。(2015.8.17)


[27] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/18(火) 23:52
カタマラン「ティアレ」には、ダニエル・斉藤夫妻と家族。取材に来た海洋写真家矢部さんと偶然の出会い。お願いして同乗させてもらいました。(2015.8.18)


[28] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/21(金) 06:58
<因島マリーナ滞在2日目>
昨日ついた因島。雨に降りこめられ滞在。
村上水軍拠点の象徴「水軍城」見学(2015.8.19)。



[29] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/21(金) 07:03
藤野さん下船。
今回のクルージングのフィナーレの計画を言い置いて帰りました。
(2015.8.20「因島マリーナ」浮桟橋にて)



[30] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/21(金) 22:38
<大三島滞在2日目>
旅館左脇(さわき)の女将、この人の気風の良さが、大三島2泊を決意させました。(2015.8.21)



[31] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/22(土) 23:26
来島海峡を渡って帰路に着きました。
四国最大と言われる仁尾マリーナ。
ここで5〜6日滞在し、台風をやり過ごすつもりです。
(2015.8.22)



[32] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/24(月) 00:36
<仁尾マリーナ滞在2日目>
仁尾マリーナの夕暮れ。(2015.8.23)



[33] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/24(月) 21:48
<仁尾マリーナ滞在3日目>
電車に乗って金比羅様にお詣りしました。(2015.8.24)



[34] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/25(火) 20:10
<仁尾マリーナ滞在4日目>
台風15号九州通過。仁尾では、昼間の通過時の影響より、夜に入ってからの吹き返しのほうが凄まじかった。(2015.8.25)



[35] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/26(水) 23:42
<仁尾マリーナ滞在5日目>
紫雲出山(しうでやま)から見た瀬戸内海の夕景。今日も1日出られません。車を借りて出掛けました。どこかの「世界10景」の中で、唯一日本の景色として選ばれたこともあるのだとか。(2015.8.26)



[36] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/27(木) 22:32
"芸術の島"直島、宮の浦港近くの銭湯「アイ・ラブ・湯」(大竹伸朗制作)。外国人もいっぱい。(2015.8.27)


[37] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/28(金) 20:19
家島諸島男鹿島(タンガトウ)中村荘。
海辺に特別席を作って下さいました。
まさに絶品、魚料理。(2015.8.28)



[38] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/29(土) 23:24
出港直前、中村荘のオーナー中村庄助氏が、隣の島、家島の自宅からモーターボート(後方に見える「シーブリーズ」)に乗って見送りに来てくれました。今日は明石海峡を越え、いよいよ瀬戸内海とお別れです。(2015.8.29)


[39] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/30(日) 20:25
<和歌山マリーナシティー滞在2日目>
昨日海南市の和歌山マリーナに帰ってきました。本当は淡路島西岸洲本市のサントピアマリーナに停泊する予定でしたが、本日の雨天を見越した連泊が予約満杯でかなわず変更しました。吉田はもともと快適なここが好き。小生もです。(2015.8.30 和歌山マリーナの小浦さんと)



[40] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/08/31(月) 19:33
<和歌山マリーナシティー滞在3日目>
猫たちも船に慣れてきました。ゆっくり旅が効を奏したようです。(2015.8.31)



[41] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/02(水) 23:25
<和歌山マリーナシティー滞在4日目>
時折突然激しい雨。やはり今日出ないでよかった。



[42] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/02(水) 23:34
暗礁の多い綱不知浦。ついに来ました。田辺湾汽船の外来艇桟橋。


[43] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/03(木) 20:12
<綱不知浦滞在2日目>
1日雨。桟橋わきのちっちゃな「桟橋食堂」。昨日の小野さんおすすめの地魚料理「喜楽」もよかったけれど、ここにはかけがえのない港街の雰囲気がありました。魚の話大好きなご主人。(2015.9.3)



[44] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/04(金) 20:18
串本で、元気な若者たちに会いました。
西宮から昨晩徹夜で潮岬を越えて来たとか。
今夜またオーバーナイトで遠州灘を越えるとか。
若い元気さが眩しい。(2015.9.4)



[45] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/05(土) 20:56
奥原さんが愛した蕎麦屋「森本屋」。
勝浦港、昭和の面影漂う脇仲通り。
店のご主人と。(2015.9.5)



[46] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/06(日) 17:44
<勝浦滞在2日目>
日曜日ごとに開催される朝市には出かけましたが、その後は1日雨で船に閉じ込められました。(2015.9.6)



[47] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/08(火) 04:02
<勝浦滞在3日目>
レンタカー借りて観光。お決りの熊野三山、那智の滝。この写真は、吉田の仕事関連、丹鶴城址(新宮市)。ドラマを感じさせる城跡でした。。(2015.9.7)



[48] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/08(火) 18:06
<勝浦滞在4日目>
昨日台風18号に変わったばかりの低気圧が進路を変えて、突然紀伊半島に。明日にも上陸との報を昨日夕方聞きました。小野さんありがとう。朝早く、勝浦港内のより安全な場所に移動。ここは北東の風が前後に吹き抜けるときだけが心配。太地のカツオ漁師が増しもやいで「安心の一本」をとらせてくれました。。(2015.9.8)



[49] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/09(水) 20:05
<勝浦滞在5日目>
台風一過、街はすっかり秋祭りの気分。
9/13勝浦八幡宮の祭礼に奉納される「櫂伝馬」の練習風景。
複数のチームが意気のあった漕ぎっぷりを披露します。
当日は見物客で相当の人出とか。(2015.9.9)



[50] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/10(木) 20:19
<勝浦滞在6日目>
台風は過ぎたものの、まだ波が高く出港見合わせ。
勝浦八幡神社にお参りしました。
(2015.9.10)



[51] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/11(金) 20:19
尾鷲賀田湾、旅館「シーサイドビュー」桟橋。
こんな風景がまだあったんだ、というような所。
(2015.9.11)



[52] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/12(土) 20:27
「シーサイドビュー」の評判の美人女将と。
風呂よし、料理よし、設備清潔、そのうえこれ。
関東のヨットマン諸君、行くべし。
(2015.9.12)



[53] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/13(日) 17:33
<志摩ヨットハーバー滞在2日目>
吉田が先日途中で戻ったため、14〜15日また上京せねばならなくなりました。
天候も不安定。当分ここに逗留となりそう。
船底確認のため潜りました。
怖そうなクラゲがうようよいます。
(2015.9.13)



[54] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/14(月) 19:15
<志摩ヨットハーバー滞在3日目>
吉田再度上京。
ヨットには便利でも、ここは陸の孤島。
ハーバースタッフの好意で、駅まで送ってもらいました。(2015.9.14)



[55] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/15(火) 23:51
<志摩ヨットハーバー滞在4日目>
ポンツーンの「もんどり」でタコ1匹ゲット。
ご覧のように即席イケスにいれておいたら、
網を食い破ってみごと逃走。
今夜のオカズにはなりませんでした。
(2015.9.15)



[56] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/16(水) 18:59
<志摩ヨットハーバー滞在5日目>
ビシターバースの対岸は、鹿のいる森です。
雨で閉じ込められた一日、
たまたま現れたのを吉田が発見しました。
(2015.9.16)



[57] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/17(木) 20:04
<志摩ヨットハーバー滞在6日目>
降りしきる 雨のハーバー
海人の
覚悟のほどを ためすがごとく
(2015.9.17)



[58] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/18(金) 22:52
<志摩ヨットハーバー滞在7日目>
やっと晴れ、ハーバーの車借りて、買い物。
小さな町に、食べ物屋2〜3軒。
大衆食堂「丸魚」で昼食。
焼きもの定食+アジの刺身。
並んだ品数、鮮度、なかなかのものでした。
〆て1650円。予算オーバー。
(2015.9.18)



[59] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/19(土) 19:31
<志摩ヨットハーバー滞在8日目>
快晴でしたが、今日も強風で出られませんでした。
明日風が落ちれば出るチャンス。
この先も天候不安定ですが、逃すと先が見えません。
お世話になったハーバースタッフと記念撮影。
居心地の良い泊地でした。
(2015.9.19)



[60] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/20(日) 21:37
安乗港で奥原さんを覚えている人に会いました。
ペンション「シーガル」のご夫妻。
休業日にもかかわらずお風呂を立てて下さいました。
「たびごゝろもろくなり来ぬ 志摩のはて 安乗の崎に 灯の明り見ゆ」は、釈迢空(折口信夫の歌号)の作。吉田の知人上條氏から寄せられました。
(2019.9.20)



[61] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/21(月) 22:59
朝日のゴールデンロード。
海路、東へ。
今日、福田、明日、御前崎が、
遠州灘越えのワンチャンス。
(2015.9.21)



[62] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/22(火) 17:33
御前崎。
8年前お世話になった植田さん表敬の地。
再会できました。
御前崎マリーナの名物男河野さんを紹介いただきました。
(2015.9.22)



[63] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/24(木) 02:01
清水。
内海さん。
元気なお姿にまたお会いできました。
お宅で、奥様が歓待してくださいました。
(2015.9.23)



[64] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/25(金) 03:59
<清水滞在2日目>
朝、内海さんの付き添いで、港湾局に係留許可申請。
昼、内海さんの車お借りして、洗濯・お風呂・買い物。
夜、内海さんのお宅で、奥様からディナーにご招待。
一日中、お世話になりました。
(2015.9.24)



[65] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/25(金) 23:02
<清水滞在3日目>
隣に係留中のスクーナー型帆船「ドーントレッダー」(100フィート3本マスト)の機関長、白上氏からコーヒーに招待され、プロの技を見せてもらいました。
氏は奇しくも、横須賀は隣町、西浦賀在住の人。
(2015.9.25)



[66] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/27(日) 01:58
下田。あと少しでクルージング終了。
猫も一緒に戻って来ました。
彼らがいてこその旅でした。
(2015.9.26)



[67] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/28(月) 00:19
剣崎をまわればもうすぐ浦賀です。
明日から不安定な天候が続きそうです。
予定を早め、今日戻りました。
出港からちょうど2か月目です。
ここで荷物を降ろし、明日ハーバーに帰ります。
(2015.9.27)



[68] RE:クルージング記録 Name:アース 2015/09/28(月) 20:46
最後の1枚は、「ハーバー到着」。
福留さんが撮ってくださいました。
クルージング最終日は、後片付けとバースの整備。
途中、大久保さんが見えました。
晴天是好日也。
(2015.8.28)




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